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Horizon Air でトラブルが発生した際の対処について

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こんにちは。 VMware の松田です。

 

今回は、Horizon Air で障害発生時の対処方法について紹介します。

 

Horizon Air 利用時の問題発生時に最初に確認すること

Horizon Air で問題が発生したときには、大きく分けて 2 つの問題発生ポイントがあります。

1. Horizon Air の管理コンポーネントなど、システム全体で問題が発生している

2. 特定の仮想デスクトップやユーザーで問題が発生している

Horizon Air の管理コンポーネントなどシステム全体で問題が発生している場合

Horizon Air の管理コンポーネントで問題が発生している場合には、ユーザーからは対処が難しい場合がほとんどです。

そのため、管理ポータルなどでエラーが発生していたり、意図したとおりに動作しない場合には、まずは VMware のサポートに連絡して対応が必要です。

 

サポート窓口

http://info.vmware.com/content/apac_jp_co_support_contact_g

 

この場合には、以下の情報を事前に用意しておくと、その後の問い合わせがスムーズに行えます。

 

// 事前に用意する情報

- サービス ID もしくは利用されている会社名

- 状況が確認できるスクリーンショット

 

特定の仮想デスクトップやユーザーで問題が発生している場合

この場合には、まずは問題が起こっている仮想デスクトップやユーザーの特定を行います。

特定方法は、Horizon Air の管理ポータルからアクティビティ ログを採取して確認します。


activity.PNG

※ ブラウザの言語は英語で取得した方が、文字化けなどなくログを取得できます。

アクティビティ ログに接続した形跡が残っていない場合には、そもそも接続元と Horizon Air との通信に問題がある可能性があります。


特定のユーザーに問題がある場合には、AD 上のユーザーに問題がある可能性があります。

まずは AD 観点で調査を行い、その後、Horizon Air の管理ポータルでマッピング情報を確認してください。

 

特定の仮想デスクトップで問題がある場合の切り分けについて

1. 該当の仮想デスクトップをリセットして確認する

 

特定の仮想デスクトップに接続ができないなどの問題があれば、まずは Horizon Air の管理ポータルからエージェントの状態を確認します。

 

agent.PNG

エージェントの状態が "Unknown" などになっていれば、まずは仮想デスクトップをリセットして、回復するかどうか確認しましょう。

それでも、事象が解消しない場合には、Horizon Air 管理コンソールを利用して直接該当の仮想デスクトップにアクセスして状況を確認します。

 

2. Horizon Air 管理コンソールでの表示を確認する

 

管理コンソールで仮想デスクトップに接続すると、コンソール画面を見ることができます。

この際、ログイン画面が表示されずに Windows のロゴやブート画面で止まっている場合があります。

この場合には、そもそも Windows が異常な状態になっている可能性が高く、復旧が難しい状況です。

 

仮想デスクトップの再作成の可否についてまずは検討してください。どうしても該当の仮想デスクトップが

作り直しが難しいような場合には、ひとまずサポートまでご相談ください。

 

3. 仮想デスクトップにログインして採取された情報から調査を行う

 

通常の接続はできず、管理コンソールのみからアクセスできる場合には、ログなどからの調査が必要となります。

ただし、問題の発生原因は Horizon Air 関連のモジュールだけではなく Windows 自体の影響の考えられます。

 

  • 仮想デスクトップでのログの採取

- DaaSAgent のログの採取

- View Agent のログバンドルの採取

- Sysprep のログの採取

- グループポリシーの適用状況確認ログの採取

 

例: Windows 7 64bit の仮想デスクトップ環境上でのログ採取例

1. 管理コンソールからローカル アドミニストレーターでログインします。

2. 以下のファイルを採取します。

C:\Program Files (x86)\VMware\VMware DaaS Agent\service\logs\DaaSAgent

3. 以下のバッチファイルを実行しデスクトップに作成されたログバンドルを採取します。

C:\Program Files\VMware View\Agent\DCT\support.bat

4. "C:\Windows\Panther" と "C:\Windows\System32\sysprep\Panther" から "setupact.log" と "setuperr.log" を採取します。

5. 管理者権限で以下のコマンドを実行し、作成された HTML ファイルを採取します。

     > gpresult /H GPO_export.html

 

  • Horizon Air 接続端末でのログの採取

- View Client のログバンドルの採取

 

例: Windows 7 64bit から接続している際の接続端末上でのログの採取

1. 以下のバッチファイルを実行しデスクトップに作成されたログバンドルを採取します。

C:\Program Files (x86)\VMware\VMware Horizon View Client\DCT\support.bat

4. VMware へサポートを依頼する


ログを確認しても明確に原因がわからずお困りの際には、VMware へ相談しましょう。


サポート窓口

http://info.vmware.com/content/apac_jp_co_support_contact_g

 

なお、サポート依頼を行う際には以下の情報を採取していただくとスムーズに調査が開始できます。


- 事象の発生日時および発生頻度

- 事象の発生対象のユーザー名/仮想デスクトップ名

- 事象が確認できるスクリーンショット

- Horizon Air の管理ポータルから採取されたアクティビティ ログ

- 上記 3 のログファイル一式

- 利用しているブラウザとそのバージョン


また動画や Windows であれば Windows 標準の問題ステップ記録ツールなどを利用して事象を確認する操作など

連携いただけるとさらに有効な情報となります。


(参考情報)

VMware Horizon View のログと診断情報の収集 (2032715)

https://kb.vmware.com/kb/2032715

 

VMware View のログ ファイルの場所 (2035956)

https://kb.vmware.com/kb/2035956

 

VMware View コンポーネントでログ ファイルの動作を変更する (2087022)

https://kb.vmware.com/kb/2087022

 

sysprep ログ ファイルの場所 (2094341)

https://kb.vmware.com/kb/2094341

 

DaaS Agent log file (2100062)

http://kb.vmware.com/kb/2100062

 

ゲスト OS 内の VMware Tools のデバッグ ログを有効にする (2081832)

http://kb.vmware.com/kb/2081832

 

Enabling ThinPrint logging in VMware View Manager (2004001)

http://kb.vmware.com/kb/2004001

 

Gpresult

https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc733160(v=ws.10).aspx

 

問題ステップ記録ツールの使用方法

http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows7/how-do-i-use-problem-steps-recorder


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