こんにちは。 VMware の松田です。
今回はスクリプトを利用した vCloud Air 上のマシンの操作方法を紹介します。
vCloud Air 上のマシンの操作には vCloud API などの REST API が利用できますが、
今回は Windows 上で PowerCLI を利用した操作方法を紹介します。
PowerCLI のインストール
本ブログ記事では PowerCLI 6.0 Release 3 を利用して検証しています。
vSphere PowerCLI 6.0
https://developercenter.vmware.com/web/dp/tool/vsphere_powercli/6.0
上記のサイトから MyVMware のアカウント情報を利用してインストーラーをダウンロードし、インストールを行います。
インストール完了後、Power shell の Execution Policy を RemoteSigned 以上に設定します。
設定する際には、PowerCLI を管理者として実行してコマンドを実行します。
コマンド例: Set-ExecutionPolicy remoteSigned
上記の設定完了後、正常に PowerCLI が起動することを確認します。
正常に起動できない場合には、管理者権限で PowerCLI を実行しましょう。
PowerCLI を利用した仮想デスクトップ コンソールへのアクセス
PowerCLI を利用して契約している vCloud Air の環境にアクセスします。
> 仮想マシンへのコンソール接続
# Dedicated Cloud もしくは Virtual Private Cloud (VPC)
# PowerCLI を起動し、認証情報を入力します。
Connect-PIServer
# Compute Instance を GUI から選択します。
$CI = Get-PIDatacenter | Out-GridView -OutputMode Single
$CI | Connect-CIServer
# 仮想マシンの一覧からコンソール接続する電源が入った仮想マシンを選択します。
$selection = Get-CIVM | ? {$_.Status -eq "PoweredOn"} | Out-GridView -OutputMode Multiple
$selection | foreach { Open-VMConsoleWindow $_}
# OnDemand サービス
# PowerCLI を起動し、認証情報を入力します。
Connect-PIServer -vca
# Compute Instance を GUI から選択します。
$CI = Get-PIComputeInstance | Out-GridView -OutputMode Single
$CI | Connect-CIServer
# 仮想マシンの一覧からコンソール接続する電源が入った仮想マシンを選択します。
$selection = Get-CIVM | ? {$_.Status -eq "PoweredOn"} | Out-GridView -OutputMode Multiple
$selection | foreach { Open-VMConsoleWindow $_}
// Out-GridView を利用した仮想マシンの選択
// ブラウザ上でコンソール表示した際のスクリーンショット
上記の方法はプラグイン (VMRC) を利用してコンソール接続しますが、2016 年 4 月時点では、Chrome はプラグインが動作しません。
そのため、Firefox か IE を利用する必要があるので、Chrome が起動してしまう人は以下の設定が必要です。
※ 既定のブラウザを変更しても対応可能です。
# 現在のセッションの既定ブラウザを 32 bit 版の Firefox を利用するよう設定する
Set-PowerCLIConfiguration -Scope Session -VMConsoleWindowBrowser "C:\Program Files (x86)\Mozilla Firefox\firefox.exe" -Confirm:$false
# 現在のセッションの既定ブラウザを 32 bit 版の IE を利用するよう設定する
Set-PowerCLIConfiguration -Scope Session -VMConsoleWindowBrowser "C:\Program Files (x86)\Internet Explorer\iexplore.exe" -Confirm:$false
// Firefox Tips
Firefox の設定から [アドオン] を選択して、[プラグイン] から "VMware Remote Console Plug-in" を [常に有効化する] を選択しておきましょう。
// IE Tips
IE11 で接続する際には以下の方法を実施してください。
1. PowerCLI から 32 bit の IE が立ち上がることを確認します。
2. ブロックされたコンテンツを有効にします。
3. 右上にある歯車のアイコンから F12 開発者ツール を選択します。
4. エミュレーション タブを選択し、ドキュメント モード に 10 を選択します。
この他の PowerCLI の便利な利用方法は今後も掲載予定です。
// 参考資料
VMware vSphere PowerCLI 6.3 Release 1 Release Notes
http://pubs.vmware.com/Release_Notes/en/powercli/63r1/powercli63r1-releasenotes.html
Compatibility Matrixes for vSphere PowerCLI 6.3 Release 1
https://www.vmware.com/support/developer/PowerCLI/doc/powercli63r1-compat-matrix.html
New release: PowerCLI 6.3 R1–Download it today!
http://blogs.vmware.com/PowerCLI/2016/03/new-release-powercli-6-3-r1download-today.html
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