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NSX-v の簡易バックアップサーバ (SFTP) を Linux で用意する。

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NSX for vSphere (NSX-v) では、NSX Manager からのデータバックアップ先として

FTP サーバ、もしくは SFTP サーバを指定できます。

Back Up NSX Manager Data

 

今回は、検証環境や自宅ラボなどで、

NSX Manager の簡易的なバックアップ先を用意する方法を紹介しようと思います。

 

Red Hat Enterprise Linux や、CentOS など、一般的な Linux ディストリビューションでは

SSH Server がデフォルトでセットアップされています。

その SSH Server に含まれる SFTP Server を利用すると便利ではないかと思います。

バックアップ先 として利用する Linux

今回は、Oracle Linux 7.3 を利用します。

[root@nsx-work ~]# cat /etc/oracle-release

Oracle Linux Server release 7.3

 

OS の Minimal Install でも、デフォルトで openssh-server がインストールされていて、

サービスが起動されています。

[root@nsx-work ~]# rpm -q openssh-server

openssh-server-6.6.1p1-35.el7_3.x86_64

[root@nsx-work ~]# systemctl is-enabled sshd

enabled

[root@nsx-work ~]# systemctl is-active sshd

active

 

そして sftp-server も含まれていて、

デフォルトで OS ユーザで接続することが可能になっています。

[root@nsx-work ~]# rpm -ql openssh-server | grep sftp

/usr/libexec/openssh/sftp-server

/usr/share/man/man8/sftp-server.8.gz

 

バックアップ先 SFTP Server での準備

バックアップ先の Linux は、OS ユーザを作成するだけで SFTP サーバとして利用できます。

 

それでは、バックアップ先の Linux で、SFTP 接続で利用する OS ユーザを作成しておきます。

今回は「nsx-bk-user01」という名前のユーザを作成します。

[root@nsx-work ~]# useradd nsx-bk-user01

[root@nsx-work ~]# passwd nsx-bk-user01

ユーザー nsx-bk-user01 のパスワードを変更。

新しいパスワード:  ★パスワードを入力。

新しいパスワードを再入力してください:

passwd: すべての認証トークンが正しく更新できました。

 

今回は、作成したユーザのホームディレクトリ「/home/nsx-bk-user01」をバックアップ先に指定するつもりです。

[root@nsx-work ~]# su - nsx-bk-user01

[nsx-bk-user01@nsx-work ~]$ echo $HOME

/home/nsx-bk-user01

[nsx-bk-user01@nsx-work ~]$ pwd

/home/nsx-bk-user01

 

NSX Manager でのバックアップ先指定

NSX Manager の 管理画面にアクセスして、バックアップ先を指定します。

ちなみに今回の NSX Manager は「nsxmgr01」という名前にしています。

 

NSX Manager の管理画面に admin ユーザでログインします。

nsx-mgr-bk-00.png

 

「Backup & Restore」画面の「FTP Server Settings」で「Change」ボタンをクリックして設定します。

nsx-mgr-bk-01.png

 

バックアップ先の設定をします。

  • IP/Host name → SFTP サーバのアドレスを指定。
  • Transfer Protocol → SFTP を指定。
  • Port → SFTP (SSH) なので 22。
  • User name / Password → 作成した nsx-bk-user01 ユーザを指定。
  • Backup Directory → バックアップ先ディレクトリを指定。
  • Backup Prefix → バックアップファイルの先頭文字列を指定。今回は「nsxmgr01-」
  • Pass Phrase → パスフレーズを指定。

nsx-mgr-bk-02.png

 

バックアップの実行

バックアップは Scheduling(定期実行)を設定できますが、今回は手動実行します。

「Bakcup」をクリックします。

nsx-mgr-bk-04.png

 

「Start」をクリックすると、バックアップが実行されます。

nsx-mgr-bk-05.png

 

バックアップ ファイルが表示されます。

nsx-mgr-bk-06.png

 

SFTP サーバでディレクトリを見ると、NSX Manager のバックアップファイルが作成されています。

2つファイルが作成されていますが、セットで 1回分のバックアップファイルです。

[nsx-bk-user01@nsx-work ~]$ pwd

/home/nsx-bk-user01

[nsx-bk-user01@nsx-work ~]$ ls -lh

合計 568K

-rw-rw-r--. 1 nsx-bk-user01 nsx-bk-user01 561K  6月 12 23:06 nsxmgr01-23_06_25_Mon12Jun2017

-rw-rw-r--. 1 nsx-bk-user01 nsx-bk-user01  230  6月 12 23:06 nsxmgr01-23_06_25_Mon12Jun2017.backupproperties

 

NSX Manager が壊れることもありうるので、

簡易的にでもバックアップを取得しておくと便利かなと思います。

 

以上、Linux SFTP サーバを NSX Manager のバックアップ先にしてみる話でした。


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