ESXi 6.5 の「仮想マシン バージョン 13」(vmx-13)では
対応するゲスト OS の種類が増えましたが、
これまで対応していた OS の細分化もされています。
たとえば Oracle Linux や CentOS などは、Red Hat Enterprise Linux 異なり
これまで「Oracle Linux 4/5/6・・・」 のように 1つにまとめられていました。
しかし、vmx-13 の VM では「Oracle Linux 6」「Oracle Linux 7」と、ちゃんと細分化されました。
vCenter 6.5 の vSphere Web Client で見ると、
vmx-11 の VM での Oracle Linux は下記のようになっています。
そして
vmx-13 の VM での Oracle Linux は下記のように分割されています。
API のリファレンスを見ると、
実際に増えた ゲスト OS の GuestId が「Since vSphere API 6.5」でわかりそうです。
Enum - VirtualMachineGuestOsIdentifier(vim.vm.GuestOsDescriptor.GuestOsIdentifier)
リファレンスにあるゲスト OS の NAME は VM の GuestId とおなじもので、
PowerCLI などでゲスト OS の種類を指定するときに使用されます。
従来だとバージョン指定がない oracleLinux64Guest だけでしたが
oracleLinux6_64Guest、oracleLinux6_64Guest などが追加されています。
PowerCLI> Get-VM oracle-* | select Name,GuestId | sort Name
Name GuestId
---- -------
oracle-linux-6-vm oracleLinux6_64Guest
oracle-linux-7-vm oracleLinux7_64Guest
oracle-linux-vm oracleLinux64Guest
このように、以前より VM にゲスト OS の指定が明確にできるようになりました。
また、.vmx ファイルの直接編集などで vmx-11 以前の仮想マシンに
vmx-13 以降に追加された GuestId を指定してしまうと、
vSphere Web Client での VM の設定確認・変更ができなくなることがあるので
注意が必要かもしれません。
たとえば、vmx-11 の VM に vmx-13 で追加された「VMware Photon OS (64-bit)」
(vmwarePhoton64Guest)を指定するとこの問題が起きたりします。
※実は Photon OS 2.0 GA の vmx-11 版の ova ファイルがそうなっていたりします。
以上、ESXi 6.5 での GuestId についてでした。