今月は1日1回くらい、さまざまな ネステッド vSAN 6.7 U1 を構成してみています。
昨日はこちら。
ネステッド vSAN 6.7 U1 を楽しむ。2018-12-13
14日目は、2ノード vSAN を 2セット展開しています。
ただし、本日の話題は 2 ノード vSAN 自体は直接的に関係ないもので
2 ノード vSAN を大量展開するときの Tips 紹介です。
- vSAN-Cluster-20181214A クラスタ: 2 ノード vSAN
- vSAN-Cluster-20181214B クラスタ: 2 ノード vSAN
- 監視ホストの vSAN Witness Appliance は、データセンタにまとめて配置
2ノード vSAN は、ROBO(リモートオフィス / ブランチオフィス) や
エッジ コンピューティングでの利用が想定さたソリューションです。
そのため、大量に小規模クラスタを展開するケースにむけて
セットアップ作業の自動化、省力化に注目されることも多いようで、
PowerCLI スクリプトによる自動化 Tips も多く公開されています。
スクリプトを作成する場合には、2ノード vSAN の PowerCLI セットアップで
利用するコマンドラインは下記のような様子になります。(少し古い投稿ですが)
PowerCLI で vSAN セットアップをためしてみる。(2 Node 版)
今回は、2セット構築した vSAN のひとつで、作業の省力化手法として
vSAN のプロアクティブ テスト機能のひとつである「仮想マシン作成テスト」を実行してみます。
テストは、「実行」ボタンから実行できます。
テストを実行した vSAN クラスタで、
ESXi ホストごとにテスト VM が作成 → 削除されます。
すべてのホストで成功しました。
このように、ただ正常に仮想マシンの作成 → 削除ができるか確認されます。
スクリプトなどでセットアップ処理を自動化しているような場合は、
PowerCLI からでも、このテストを実行できます。
テスト対象の vSAN クラスタです。
- 今回の例では PowerCLI 11 を利用しています。
- あらかじめ、Connect-VIServer で vCenter に接続ずみです。
PowerCLI> Get-Cluster vSAN-Cluster-20181214A | Get-VsanClusterConfiguration | ft -AutoSize
Cluster VsanEnabled IsStretchedCluster Last HCL Updated
------- ----------- ------------------ ----------------
vSAN-Cluster-20181214A True True 2018/12/14 2:57:00
テストを実行します。
Test Result が「Passed」と表示され、成功したことがわかります。
PowerCLI> Get-Cluster vSAN-Cluster-20181214A | Test-VsanVMCreation | ft -AutoSize
Cluster Test Result Time of Test
------- ----------- ------------
vSAN-Cluster-20181214A Passed 2018/12/14 11:43:11
タイムスタンプから、vSphere Client 側にもテスト結果が反映されていることがわかります。
このように ボタン / コマンドひとつで手軽に VM 作成テストができるので、
vSAN デモ / ラボ環境を大量に作成するような場合にも
とりあえずの正常性確認に利用できそうかなと思います。
ただし、初期構築時のテストで利用するものとしておき、
本番運用を開始している vSAN で頻繁に実行するのは避けたほうがよいかなと思います。
つづく。