vSAN に RAID5 / RAID6 の 仮想ディスク(VMDK)を配置するには、ノード数の要件があります。
- RAID5 → 4ノード以上(4つ以上のフォルト ドメイン)
- RAID6 → 6ノード以上(6つ以上のフォルト ドメイン)
参考: RAID 5 または RAID 6 イレージャ コーディングの使用
下記のサイトによると、これは vSAN の RAID の実装によるもので、
RAID5 が 4つ、RAID6 が 6つのコンポーネントとして実装されているためのようです。
VSAN ERASURE CODING FAILURE HANDLING
https://cormachogan.com/2018/12/13/vsan-erasure-coding-failure-handling/
そこで今回は 6より多いノード数で、
実際に vSAN の RAID5 / RAID6 ポリシーの VM を作成してみました。
vSAN 環境。
下記のように、オールフラッシュディスクグループの7ノード構成にしています。
- vSAN 6.7 U1
- ESXi 7ノード
- オール フラッシュ(キャッシュ層 SSD + キャパシティ層 SSD)ディスクグループ
- ディスクグループは各ノードで 1つずつ(キャッシュ層 x1 + キャパシティ層 x2)
- フォールト ドメインはデフォルト構成のまま
仮想マシン ストレージポリシーの作成。
RAID5 のストレージポリシーを作成します。
今回は「許容される障害の数」だけデフォルト値から変更しています。
RAID5 のポリシー名は「vSAN-RAID5-Policy」にしました。
RAID6のポリシーも、同様に「vSAN-RAID6-Policy」として作成しました。
仮想マシンの作成。(RAID5)
仮想マシンを、「vSAN-RAID5-Policy」で作成しました。
ちなみに、今回は 40GB で Thin プロビジョニングの VMDK を 1つだけ作成しています。
RAID5 になっている仮想ディスクの物理配置を確認すると、ノード数が4つより多くても、
コンポーネントは 4つ(4ノード)に分散されています。
仮想マシンの作成。(RAID6)
次に、仮想マシンを「vSAN-RAID6-Policy」で作成しました。
RAID6 の仮想ディスクの物理配置についても、
ノード数が4つより多くても、コンポーネントは 6つ(6ノード)に分散されています。
vSAN の RAID5 / RAID6 は、基本的にはノード数が多いからといって
RAID のストライプ数があわせて増加するわけではないようです。
おそらくは、可用性と性能のバランスをとった設計なのだろうと思います。
以上、vSAN の RAID5 / RAID6 の仮想ディスク コンポーネントを見てみる話でした。