NSX-T の機能を確認できるように、ネステッド ESXi 環境を利用したラボ環境を構築してみます。
ネスト環境として土台になる、外側の vCenter での設定について紹介します。
ここでは、VM の配置と、リソース割り当てについて紹介します。
前回はこちら。
自宅ラボで NSX-T 2.4 環境を構築する。Part.1
前提となるサーバの準備。
まずは、DNS / NTP / NTP / vCenter(VCSA)を用意しておきます。
これらのサーバは、vSphere にとっては、NSX-T を利用するか、ネスト環境であるかどうか
にかかわらず必要であり、特にネスト特有ではない一般的な手順で構築します。
ポイントは、下記のあたりかなと思います。
- DNS サーバには、NSX Manager の 正引き/逆引きの設定(A / PTR レコード)も登録しておきます。
- 共有データストアにする NFS サーバを VM として用意する場合も、ここに配置しておきます。
- VCSA は、最小(tiny)サイズでのデプロイでも NSX-T の動作確認は可能です。
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NSX Manager デプロイのポイント。
NSX Manager をデプロイして、起動しておきます。
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NSX-T 2.4 の NSX Manager には、従来の NSX Manager と Controller 機能が統合されました。
NSX Unified Appliance という OVA ファイル(ファイル名は nsx-unified-appliance-2.4.1.0.0.13716579.ova)をデプロイします。
NSX Manager および利用可能なアプライアンスのインストール
デプロイ時のポイントは下記かなと思います。
- 「nsx-manager nsx-controller」というロールを選択しておきます。
- 最小サイズは「Cloud Service Manager」むけのもので、NSX Manger のサービスが起動できなくなるので、16GB メモリ / 4 vCPU以上のサイズを選択しておきます。
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また、NSX Manager の VM は vCPU / メモリ(vRAM)の割り当てが大きいので、
小規模のラボむけに、リソース予約をあえて解除してから VM を起動します。
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ESXi VM 設定のポイント。
ネステッド ESXi にする、ESXi VM の設定についてです。
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ESXi VM では、ネステッド ハイパーバイザ上で VM を起動するため、
vCPU で「ハードウェア仮想化」を有効化しておきます。
仮想スイッチとポートグループの設定には工夫が必要です。※次回紹介する予定です。
そして、ESXi は、普通のインストーラ ISO ファイルからインストールします。
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次は、土台になる外側の vCenter での、ネットワーク設定における工夫について紹介します。
つづく!