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自宅ラボで NSX-T 2.5 環境を構築する。Simplified UI 編。Part.8

NSX-T 2.5 の Simplified UI で、NSX-T のラボ環境を作成します。

今回は、Tier-1 ゲートウェイ配下のオーバーレイ セグメントで DNS フォワーダを利用できるようにします。

 

前回の投稿はこちら。

自宅ラボで NSX-T 2.5 環境を構築する。Simplified UI 編。Part.7

 

今回の DNS フォワーダの構成。

NSX-T による DNS フォワーダを追加して、Tier-1 ゲートウェイに接続します。

DNS フォワーダから転送先 DNS サーバに到達できるようにしておく必要があるので、

Tier-1 ゲートウェイではルート アドバタイズ設定を追加します。

また、Tier-1 ゲートウェイでは、NSX-T による DHCP サービスを利用可能にしてあります。(前回の投稿にて)

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nsxt25-dnsf-01.png

 

デフォルト ゾーンの追加。

 

NSX-T の Manager で「ネットワーク」→「DNS」→「DNS ゾーン」を開き、

「DNS ゾーンの追加」→「デフォルト ゾーンの追加」をクリックします。

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nsxt-t1-dns-02.png

 

DNS ゾーンのパラメータを入力して「保存」をクリックします。

  • ゾーン名: いわゆる DNS のゾーンの名前ではなく、この設定に付与するオブジェクト名を入力。
  • DNS サーバ: クエリを転送する DNS サーバをカンマ区切りで入力。
    実際に DNS フォワーダから到達できる必要あり。
  • 転送元 IP: DNS サーバに接続する際の元 IP。
    今回はルート アドバタイズと SNAT だけで到達できる環境なので空欄のまま。

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nsxt-t1-dns-03.png

 

DNS ゾーンが追加されました。

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nsxt-t1-dns-04.png

 

DNS サービスの追加。

DNS サービス(フォワーダ)を追加します。

となりのタブの「DNS サービス」を開き、「DNS サービスの追加」をクリックします。

そしてパラメータを入力して「保存」をクリックします。

  • 名前
  • Tier-0/Tier-1 ゲートウェイ: 以前に作成した Tier-1 ゲートウェイを選択。
  • DNS サービス IP: この DNS フォワーダに設定する IP アドレスを入力する。
    このアドレスは、NSX-T の他のセグメントで使用していない範囲にする必要がある。
  • デフォルト DNS ゾーン: 先ほど作成した「DNS ゾーン」を選択する。

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nsxt-t1-dns-06.png

 

DNS サービスが追加されました。

「状態」は、更新マークをクリックすると緑の「稼働中」になるはずです。

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nsxt-t1-dns-07.png

 

この画面で、フォワード先の DNS サーバのアドレスを表示することもできます。

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nsxt-t1-dns-09.png

 

Tier-1 ゲートウェイ。

DNS サービスを接続した Tier-1 ゲートウェイ(今回は t1-gw-01)では、

ルート アドバタイズを追加する必要があります。

 

「ネットワーク」→「Tier-1 ゲートウェイ」を開き、

対象の Tier-1 ゲートウェイで「編集」をクリックします。

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nsxt-t1-dns-12.png

 

「ルート アドバタイズ」を開き、

「DNS フォワーダのすべてのルート」を ON(緑)にして、「保存」をクリックします。

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nsxt-t1-dns-14.png

 

「編集を終了」をクリックして閉じます。

これで、DNS フォワーダが利用可能になるはずです。

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nsxt-t1-dns-16.png

 

ゲスト OS での確認。

Tier-1 ゲートウェイ配下のセグメントに接続している VM では、

ゲスト OS 内でネットワークを再起動(DHCP でのネットワーク再設定)をすると、

参照先の DNS サーバとして、DNS フォワーダのアドレスが設定されたことがわかります。

ちなみに、ゲスト OS は VMware Photon OS 3.0 なので、DNS サーバのアドレスは

「resolvectl dns」コマンドで確認しています。

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nsxt-t1-dns-18-a.png

 

もう少し続くつもり。

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