先日GAがリリースされましたHorizon View 5.3では、仮想デスクトップとしてWindows Server 2008 R2が利用できます。
ん?なんの為に?って思うかもしれません。
うーん。正直自分も最初はなんの為にわざわざWindows Serverを仮想デスクトップとして使うのかと思いましたが、11月Amazon社がDaaSとしてサービスを開始しました「Amazon Workspaces」の内容を見て納得しました。VDI導入で必ずと言っても過言ではないVDAの呪縛から開放される為というわけです。
@ogawad_jp様のブログを参照すると分かりやすく説明されています。
要はWindows ServerをVDIとして利用する場合は、VDAが要らない!ということです。
Windows Serverを仮想デスクトップとして利用するためには、大きく3つの手順になります。
1. Horizon ViewからWindows Serverを仮想デスクトップとして利用できるようADのオブジェクト属性を変更する。
2. マスターイメージ用Windows Server 2008 R2 SP1を用意し、Windows 7のそっくりさんにする。
3. View Amdinistratorより、プールを作成する。
1. Horizon ViewからWindows Serverを仮想デスクトップとして利用できるようADのオブジェクト属性を変更する。
Connection Broker上でADSI Editorを起動し、次の属性値を「1」に変更します。
pae-EnableServerInDesktopMode
2. マスターイメージ用Windows Server 2008 R2 SP1を用意し、Windows 7のそっくりさんにする。
以下の項目に注意し、マスターイメージ用としてクーリンなWindows Server 2008 R2 SP1を用意します。
・仮想マシン作成時は、ネットワークアダプターを"VMXNET3"と変更する
・Windows Serverの"デスクトップ エクスペリエンス"機能を追加する
・"Themes"サービスを自動起動する
・View Agentインストール時は、[/v"VDM_FORCE_DESKTOP_AGENT=1"]オプションを指定する。
3. View Amdinistratorより、プールを作成する。
マスターイメージ用Windows Server 2008 R2 SP1が用意できたら、View Administratorより普通(?)に仮想デスクトッププールを作成します。
正常に作成されたら、接続してみましょう。
・HTML Clientから接続した画面です。
・View Clientから接続した画面です。
Windows 7に比べ、Persona Management、Local Mode、MMRなどがサポートされないのでまだまだ改善余地はあるものの、ターミナルサービスの代わりとしては十分ではないかと思います。
■参考KB
Using Windows Server 2008 R2 as a desktop operating system in VMware Horizon View (2057605)