最近は、ESXi 自身が VMXNET3 のアダプタを使用できたりします。
ただし、これはネステッド ESXi での話です。
ESXi 5.1 のリリースノートを見ていると、
「ネットワークの問題」に下記のような記載があります。
VMware ESXi 5.1 Update 2 リリース ノート
VMXNET3 を pNIC としても使用している ESX を実行する仮想マシンがクラッシュする可能性がある
VMXNET3 のサポートは試験的であるため、VMXNET3 を pNIC としても使用している ESX をゲストとして実行している仮想マシンがクラッシュする可能性があります。ESX 仮想マシンのデフォルトの NIC は e1000 であり、この問題はデフォルトをオーバーライドし、VMXNET3 を選択した場合にのみ発生します。
回避策:ESX 仮想マシンの pNIC として、e1000 または e1000e を使用してください。
これは普通の VM に作成された VMXNET3 vNIC の問題ではなく、
ネステッド ESXi の VM に作成した VMXNET3 vNIC(ネステッド ESXi から見たら pNIC)
についての問題ということです。
普通に Windows や Linux の VM で VMXNET3 のネットワークアダプタを使う分には
上記の問題は該当しません。
ネステッド ESXi に VMXNET3 を付ける場合の設定
ネステッド ESXi 用の VM の「設定の編集」→「オプション」タブ で、
ゲストOSのバージョンを「VMware ESXi 5.x」 にしておきます。
そして、アダプタ タイプが 「VMXNET 3」 のネットワーク アダプタを作成します。
ネステッド ESXi での VMXNET3 の見え方
vSphere Client からは下記のように見えます。
vmnic0 が、「VMware Inc. vmxnet3 Virtual Ethernet Controller」 という
10Gbps の 物理 NIC(pNIC) に見えています。
ネステッド ESXi に 直接コンソールログイン(例ではSSH)して確認すると
VMXNET3 の vNIC は下記のように見えます。
どのみち ネステッド ESXi 自体が テスト用途の機能(本番環境ではサポートされない)
という位置づけですが、より安定させたい場合は、E1000 か E1000E を使用すると
良いと思います。
また、自宅 LAB などで ESXi を使用している場合は、
普通は 10Gbps の NIC がないと思うので、VMXNET3 を使用するメリットはあまり無いはずです。
ただ、同一の物理 ESXi で稼働している ネステッド ESXi が多いのであれば、
VMXNET3 を使ってみても面白いかもしれません。パープルスクリーン覚悟で・・・
以上、ネステッド ESXi で VMXNET3 の話でした。