vCenter Operations Manager (VCOPS)の UI を眺めているとき、
あまり操作していないとタイムアウトして
再ログインしなくてはいけないことがあります。
ゆっくり VCOPS の画面を見ていたいので、
下記の KB を参考に、タイムアウトを無効にしてみました。
Changing or disabling the UI session timeout for vCenter Operations Manager vApp (2015135)
http://kb.vmware.com/kb/2015135
VCOPS の UI について
VCOPS には、Web UI が3つあり、
それぞれの画面には、Webブラウザから別の URL を指定することでアクセスできます。
今回は、vSphere UI のタイムアウトを無効にしてみます。
1. Administration Web アプリケーション
UI の URL →https://UI-VMのアドレス/admin/
VCOPSの初期セットアップなどで使用する画面です。
ドキュメントなどでは、「メイン アプリケーション」「admin page」と呼ばれたりもしています。
一度 VCOPS のセットアップが済んだら、そんなに開くことはないと思います。
ログイン画面
ログインすると下記のような画面です。
vCenter などの仮想アプライアンスと似た感じの設定画面です。
2. vSphere Web アプリケーション(vSphere UI または Standard UI)
UI の URL →https://UI-VMのアドレス/vcops-vsphere/
VCOPS で一番有名な画面ではないかと思います。
vSphere Client からも表示できる画面です。
ログイン画面
ログインすると、よく VCOPS の紹介で見る画面になります。
3. Enterprise Web アプリケーション(Custom UI)
UI の URL →https://UI-VMのアドレス/vcops-custom/
上位エディション(vCenter Operations Management Suite の Advanced 以上)
から使用できる画面で、いろいろ作りこみができます。
ログイン画面
vSphere UI とほとんど同じ画面ですが、よく見ると「カスタム UI」と表示されています。
ログインすると、下記のような画面になります。
タブを追加/削除したり、様々なウィジェット(グラフなど)をならべたり、
色々なことができます。
VCOPS のタイムアウト無効化
VCOPS の UI の実体は、UI VM で起動している Tomcat Server なので
その UI に対応したアプリケーションの web.xml を編集して、
tomcat インスタンスを再起動します。
1. UI VM にログインします。
SSH(TaraTermなど)で UI VM にログインします。
デフォルト状態であれば、root ユーザでログインできるはずです。
まず、設定編集するファイルを確認します。
※デフォルトのタイムアウト設定は 30秒 です。(例だと 215行目のところ)
firstvm-external:~ # grep session-timeout -C2 -n /usr/lib/vmware-vcops/tomcat/webapps/vcops-vsphere/WEB-INF/web.xml
213- <!-- Session timeout is measured in minutes. Use '-1' to have infinite session. -->
214- <session-config>
215: <session-timeout>30</session-timeout>
216- </session-config>
217-
2. web.xml ファイルを編集して、タイムアウトを変更します。
デフォルトだと30分だったところを、無期限(-1)にします。
firstvm-external:~ # vi /usr/lib/vmware-vcops/tomcat/webapps/vcops-vsphere/WEB-INF/web.xml
firstvm-external:~ # grep session-timeout -C2 -n /usr/lib/vmware-vcops/tomcat/webapps/vcops-vsphere/WEB-INF/web.xml
213- <!-- Session timeout is measured in minutes. Use '-1' to have infinite session. -->
214- <session-config>
215: <session-timeout>-1</session-timeout>
216- </session-config>
217-
3. vSphere UI のサービスを再起動します。
vcopsweb を再起動します。
service vcopsweb restart でもいけますが、
KB にしたがって、/etc/init.d/vcopsweb restart します。
firstvm-external:~ # /etc/init.d/vcopsweb restart
Stopping vcopsService...
Waiting for vcopsService to exit...
Waiting for vcopsService to exit...
Waiting for vcopsService to exit...
Stopped vcopsService.
Starting vcopsService...
Waiting for the service to come up...
Waiting for the service to come up...
Waiting for the service to come up...
firstvm-external:~ #
これで、ちょくちょく UI にログインしなおさなくて済むようになります。
ちなみに、カスタム UI のタイムアウトを変更したいときは、
/usr/lib/vmware-vcops/tomcat-enterprise/webapps/vcops-custom/WEB-INF/web.xml
を同様に編集して、
/etc/init.d/vcopswebenterprise restart
します。
以上、VCOPS の UI のタイムアウト変更でした。