vSphere AppHA で
「エージェントが同期していません」という状態に遭遇しました。
※ちなみに、vCenter 5.5 u1 と AppHA 1.1 の環境です。
本来であれば、「アプリケーションの可用性」は下記の状態であってほしいのですが・・・
このようになっていました。
これは、アプリケーション保護対象のゲスト OS の
時刻が同期できていないということのようです。
vSphere App HA ユーザー ガイド > サービスの管理
サービスの可用性ステータス
AppHA は関連コンポーネントが多いので、
不要なトラブルを避けるために検証環境でも
ちゃんと時刻同期をしておいた方がよさそうです。
(下記のあたりを・・・)
- vCenter(とその関連コンポーネント)
- AppHA の仮想アプライアンス
- Hyperic Server
- Hyperic の vPostgres DB
- アプリケーション保護対象(Hyperic Agent を導入したゲスト OS)
- ESXi ホスト(VMware Tools での時刻同期も起こりうるので)
時刻を合わせてからしばらくすると
AppHA の可用性ステータスは正常になります。
早めにステータスを戻したい場合は、
一旦 Hyperic 経由で保護対象のアプリケーションを停止→起動すると
すぐに可用性ステータスが「使用可能」に戻るようです。
(あまり何度も試してませんが・・・)
Hyperic からアプリケーションを停止→起動する手順については
下記のあたりを参考にしてもらえればと思います。
vSphere AppHA への道。Part 6. Hyperic エージェントの導入
※「Hypericエージェントの動作確認」のあたりです。
ちなみに、VMware の仮想アプライアンスはほとんど SUSE Linux ですが、
Red Hat 系 Linux でおなじみの ntpdate コマンドで OS の時刻を合わせようとすると
警告がでてしまい使えません。
※「192.168.0.254」は、うちのローカル NTP サーバの IP アドレスです。
localhost:~ # ntpdate 192.168.0.254
!!!!!!!!!!!!!! WARNING !!!!!!!!!!!!!!!!!!
The ntpdate program is deprecated and should not be used any more. To
quote the upstream ntp developers:
"The functionality ntpdate offered is now provided by the ntpd daemon
itself. If you call ntpd with the command line option -q it will
retrieve the current time and set it accordingly."
Please check the Network Time Protocol (NTP) daemon man page and
http://support.ntp.org/bin/view/Dev/DeprecatingNtpdate
for further information.
You can replace the ntpdate call with "rcntp ntptimeset" to achieve an
inital poll of the servers specified in /etc/ntp.conf.
The program /usr/sbin/sntp offers comparable functionality to ntpdate.
Specifically
sntp -P no -r pool.ntp.org
is equivalent to
ntpdate pool.ntp.org
For further details please refer to the man page of sntp.
localhost:~ #
警告メッセージにあるように、
sntp コマンドで ntpdate コマンドのかわりに
下記のようなコマンドで、NTP サーバの時刻に合わせられます。
# sntp -P no -r <NTP サーバの IP アドレス>
localhost:~ # sntp -P no -r 192.168.0.254
上記のように、その場で時刻を合わせるだけでなく、
時刻同期サービスも起動しておいた方がよいと思います。
たとえば、最近の SUSE なら・・・
localhost:~ # chkconfig --list | grep ntp
ntp 0:off 1:off 2:off 3:on 4:off 5:on 6:off
そして、最近の Red Hat 系 Linux なら・・・
[root@db01 ~]# cat /etc/oracle-release
Oracle Linux Server release 6.5
[root@db01 ~]# chkconfig --list | grep ntp
ntpd 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
ntpdate 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
以上、AppHA と時刻同期についてでした。