以前、PowerCLI でデータストアを確認してみるポストをしましたが・・・
ESXi データストアへの VM 配置について。(PowerCLI でデータストア空き容量と IOPS を見てみる)
VCOPS だと、ヒートマップというグラフで
視覚的に使用状況の確認ができたりします。
標準 UI の「分析」タブには
「ヒートマップ ギャラリー」に色々なグラフ表示設定が登録されています。
たとえば、どこかのデータストアに 新規 VM を配置したいときに
下記のような使い方ができます。
データストアの空き容量についてヒートマップを見るときは
「どのデータストアのディスク容量オーバーコミットが最も高く、残り時間が最も少ないか?」
を見ると・・・
→ ds_local_04 というデータストアにそこそこ空きがありそう。
※となりの ds_nfs_181_02 というデータストアはさらに空きがありそうですが
今回は事情により空けてます・・・
シンプロビジョニングの仮想ディスクによる容量オーバーコミットが大きいほど
グラフの色が赤くなっています。
ちなみに、ヒートマップの名前にある「~残り時間が」というのは、
「VCOPS が分析したキャパシティ管理的に、
あと何日くらいもつ空き容量がありそうか」みたいな発想のものです。
データストアのディスク IO 遅延についてヒートマップを見るときは
「どのデータストアの I/O 使用率が最も高く、待ち時間が発生しているか?」
あたりをみてみると・・・
→上のヒートマップで、割と空いていそうな ds_local_04 データストアは
ディスク遅延もあまり大きくなく、負荷が割と低そう。
※となりの ds_nfs_181_02 というデータストアはさらにディスク遅延が無そうですが
今回は事情により空けてます・・・
IO使用率(KB/秒)が大きいデータストアほど、グラフの面積が広く
遅延(読み書きあたりの遅延ミリ秒)が大きいほど色が赤くなっています。
といった感じで、見た感じで
「容量が空いていて負荷が低そうな ds_local_04 データストアに新規 VM を配置しよう」
みたいなことが考えやすくなります。
自宅検証環境なので特定の ESXi を指定してデータストアのヒートマップを見ていますが、
本来はクラスタ単位や、vCenter 単位でヒートマップを見るともっと効果的ではないかと思います。
当然ながら、データストアだけでなく CPU / メモリ / ネットワーク などについても
ヒートマップで表示できます。
こちらもどうぞ・・・
vCenter Operations Manager(VCOPS) 入門。
以上、VCOPS のヒートマップについてでした。