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vSphere で Hadoop してみる。BDE 第4回

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今回は、前回までの流れをひきついで

vSphere Big Data Extensions(BDE)で Hadoop クラスタを作成してみます。


Web ブラウザからでも、CLI でもクラスタ作成することができますが、

今回は Web ブラウザ(BDE の vSphere Web Client プラグイン)から実施します。

この Web Client は、普段 vCenter にアクセスする Web Client と同じものです。

 

これまでの BDE ポストはこちら。

vSphere で Hadoop してみる。(Big Data Extentions) 第1回

vSphere で Hadoop してみる。BDE 第2回

vSphere で Hadoop してみる。BDE 第3回

 

BDE でデプロイする Hadoop ディストリビューションについて

 

BDE には、デフォルトでは

Apache の コミュニティ版 の Hadoop 1.2 と bigtop が

ディストリビューションとして登録されています。


BDE に登録されているディストリビューションは、

BDE の vSphere Web Client プラグインの「Hadoop Distributions」から確認できます。

bde-new-cluster-01.png


他にもいくつかの Hadoop ディストリビューション(CDH や MapR など)

に対応していて、追加するとこの画面に表示されるようになります。

 

マニュアルでは下記のあたりを参照・・・

VMware vSphere Big Data Extensions Administrator's and User's Guide

Hadoop Feature Support By Distribution

http://pubs.vmware.com/bde-2/topic/com.vmware.bigdataextensions.admin.doc/GUID-2D9092BA-771B-4FCC-AE5C-72761720D303.html

 

BDE での Hadoop クラスタ自動構築

 

それでは、Hadoop クラスタを作成してみます。

「ホーム」から「Big Data Extentions」の画面を開いて、

「Big Data Clusters」→「Getting Started」→

「Create a New Big Data Cluster」をクリックします。

bde-new-cluster-02.png

 

Name and node group 画面で、下記を指定します。

  • Name
    BDE で独自に使用するクラスタの名前を指定します。
  • Hadoop distribution
    使用する Hadoop ディストリビューションを選択します。
    今回はコミュニティ版 Hadoop を使用します。
  • Deployment type
    Hadoop をどのようなクラスタ構成にするか、HBbase クラスタにするかなど。
    この選択内容によって、すぐ下に表示されている Node group で
    設定できるものが変化します。

bde-new-cluster-03.png

 

Hadoop クラスタのノード構成を決めます。今回のように

Deployment type で「Basic Hadoop Cluster」を指定している場合は

ノードグループは下記の4つになります。

  • DataMaster Node Group(HDFS のマスタになるサーバ)
  • ComputeMaster Node Group(MapReduce のマスタになるサーバ)
  • Worker Node Group(HDFS と MapReduce のスレーブになるサーバ)
  • Client Node Group(Hadoop に処理をさせるクライアント。なくてもよい)

 

それぞれのグループで、仮想マシン数を指定し、

「Resource template」で割り当てるリソースを指定します。

Large、Medium...といったあらかじめ用意されたテンプレートがありますが、

今回は出来るだけ小規模にしたいので、すべて「Customize」を指定しました。


DataMaster と ComputeMaster は下記が最小リソース構成です。

「Basic Hadoop Cluster」を指定する場合は、

DataMaster、ComputeMaster どちらも 1台だけになります。

bde-new-cluster-04.png

 

Worker と Client は下記が最小リソース構成のようです。

Worker は、せっかくなので2台にしました。(デフォルトは3台)

bde-new-cluster-05.png

 

「Resource template」で「Customize」を選択する場合は、

下記のような指定ができます。

  • vCPU 数
  • メモリ容量
  • ストレージ容量
    各サーバに、この容量の VMDK ファイルが 自動追加されます。
  • Datastore type
    事前に BDE で使用できるようにリソース登録したデータストアのうち、
    Local、Shared どちらとして定義したものを使用するか指定します。

bde-new-cluster-05a.png

 

ちなみに、最小値よりも小さくしようとするとエラーになります。

メモリなどは最小値自体が結構大きいので、

検証目的で利用する場合など、物理サーバのスペックが低い環境では要注意だと思います。

bde-new-cluster-05b.png

 

Hadoop のトポロジと、クローンされた VM を接続するネットワークを指定します。

トポロジは、BDE デプロイ直後は「HOST_AS_RACK」と「NONE」が選択できます。

※これは MapReduce や HDFS の動作に影響を与えます。詳しくは別途…(ないかも)


ネットワークは、BDE に事前登録してあるポートグループから指定できます。

ここで選択する名前は、通常のポートグループ名でははなく

BDE にリソース登録した時に指定した名前です。

※Customize にチェックを入れると、もう少し細かく使用ネットワークを指定できます。

bde-new-cluster-06.png

 

Hadoop クラスタの作成先となるリソースプールを指定します。

ここで指定するリソースプールは、事前に作成しておく必要があります。

このリソースプールの下に、さらに子リソースプールが自動作成されて VM がクローンされます。

bde-new-cluster-07.png

 

自動クローンされる VM の、ゲスト OS の root パスワードを指定します。

今回は、「Set password」を指定します。

デプロイされた Hadoop クラスタに含まれるゲスト OS の root ユーザには

自動的にこのパスワードがセットされます。

ちなみに、デプロイされるゲスト OS は CentOS 6.4 64bit です。

bde-new-cluster-08.png

 

設定内容が表示されるので、確認して「終了」をクリックします。

bde-new-cluster-09.png

 

Hadoop クラスタの自動構築が開始されます。

bde-new-cluster-10.png

 

vCenter に vSphere Client で接続してみると、

リソースプール作成や VM をクローンしている様子が見やすいと思います。

bde-new-cluster-11.png

 

処理がすべて完了すると、

自動構築したクラスタのすべてのゲスト OS が自動設定されて、VM が起動された状態になります。

bde-new-cluster-12.png

 

クラスタ名をダブルクリックして開くと、

今回の Hadoop クラスタ(hdp_cluster01)には5台の VM が含まれることがわかります。

VM 名は自動設定されたものです。

bde-new-cluster-13.png

 

「ホストおよびクラスタ」インベントリから見ると、このような感じになります。

bde-new-cluster-14.png

 

ちなみに、このクラスタ自動構築処理は複数台の VM をクローンしたりするので、

結構時間がかかります。(数時間かかることがあります)

Nested ESXi 環境などで Hadoop クラスタを 1台の HDD にすべて乗せたりする場合は

半日くらいかかると思っておいた方がよいです。

 

以上、Web Client + BDE での Hadoop クラスタ自動作成でした。

まだまだ続く・・・


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