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vSphere と OpenStack。第4回 VOVA の用途について。

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VOVA について、前回このような感想を残しましたが、

これについて、ちょっと補足をしておこうと思います。

 

vSphere と OpenStack。第3回 VOVA でボリューム作成。(Cinder)

「OpenStack 管理による vSphere 環境の自動化が~」といった感じではなく、

OpenStack から操作される vSphere の動作を見るために使っていきたいと思いました。

 

vSphere と OpenStack を組み合わせる場合、

OpenStack で管理するコンピュートノードとして(ハイパーバイザとして)

vSphere(ESXi + vCenter)を使うことになります。

 

この時、OpenStack は vCenter を操作するドライバ(プラグイン)を使用します。

このドライバは、vSphere driver、VMDK driver と呼ばれていて、

これは、自力でゼロから OpenStack + vSphere の環境を構築しても、

VIO もしくは VOVA を使用しても変わらない部分だと思います。

vsphere-openstack-01.png


ただ、VOVA と VIO では対応しているコンポーネントや

OpenStack 環境の構築手順が異なるようです。


たとえば VOVA では、仮想アプライアンスをデプロイすれば

簡易的な OpneStack 環境が構築できます。

しかし Neutron は使用できるようにはなっていません。

vsphere-openstack-02.png


一方 VIO では、仮想アプライアンスをデプロイすると

VIO Manager と VM のテンプレート が展開され、

そこから更に OpenStack 管理用の VM(20 VM くらい?)を展開することで

OpenStack 環境となるようです。

Newtron も NSX との連携により、使用できるようになっているようです。

vsphere-openstack-03.png


vCetner を経由した連携方法や、使用するドライバの動作、

vSphere 環境には実際どのようなオブジェクトができるのか、といったことの確認は VOVA で可能です。

そのため、とりあえず OpenStack 連携がどのようなものなのか見てみたい場合は

VOVA を使用してみるとよいと思います。


ただ、本番環境での OpenStack + vSphere を検討するときは

VIO(のベータプログラム)を使わざるを得ない気がしました。

そもそも、OpenStack 込みで製品サポートを得られるのは VIO の方のみで、

しかも VIO は管理用 VM の構成が相当ちがう(VM 構成が本気すぎる気も・・・)ので

VOVA だと PoC しきれない気がしました。NSX 連携も必要でしょう・・・

 

ということで、もう少し VOVA を使ってみようと思います。

以上、VOVA の用途についての所感でした。


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