vSphere 6.0 の新機能や機能拡張 について
公開されている範囲(一部予想を含む)でお伝えします。
https://www.vmware.com/files/pdf/vsphere/VMware-vSphere-Platform-Whats-New.pdf
vSphere 6.0 では、vSphere FT で保護する VM に
4 vCPU まで割り当てられるようになります。
FT Server とは、
2台のサーバを1台に見せることで障害対策をするものです。
基本的に、1台のサーバがダウンしてもサーバは無停止で稼働したままとなります。
これを VM で実現したのが、vSphere FT です。
2つの VM で FT 構成をとります。
ただ、vSphere 5.5 までは、FT を有効にしている VM には
1 vCPU しか割り当てられませんでした。
vSphere 6.0 からの FT は、SMP-FT と呼ばれ
FT を有効にしている VM に 4 vCPU まで 割り当てられるようになります。
※vSphere 5.5 までの FT は、「レガシー FT」と呼ばれ、vSphere 6.0 でもまだ利用可能なようです。
ちなみに、以前の FT でも同様ですが、プライマリ / セカンダリ VM はどちらも稼働しているため、
4 vCPU を割り当てる場合は、プライマリ / セカンダリ VM それぞれに 4 vCPU、
あわせて 8 vCPU の割り当てをする(そしてリソースも消費する)ことになります。
いままで 1 vCPU では性能不足かもしれないと思って断念にしていた
色々なサーバで、FT を有効化できそうです。
ただし、VM あたりの vCPU 数だけでなく、ESXi あたりの制限もあるため
すべてを FT 保護するというわけにはいかなそうです。
※ESXi あたりの制限として、FT を有効化できるのは 4 VM まで、使用できる vCPU は合計で 8 個までのようです。
個人的に、「vCenter Server Heartbeat」の代替とかにもならないかと期待しています・・・
以上、vSphere 6.0 の SMP-FT についての話でした。
つづく・・・