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vSphere 6.0 の 新機能について。(Content Library での Template 管理)

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vSphere 6.0 の新機能や機能拡張 について

公開されている範囲(一部予想を含む)でお伝えします。

https://www.vmware.com/files/pdf/vsphere/VMware-vSphere-Platform-Whats-New.pdf


vSphere 6.0 の新機能に「コンテンツ ライブラリ」というものがあります。

VM テンプレートや vApp テンプレート、ISO ファイル、スクリプトなどを

アップロードして集中管理することができます。

また、ライブラリにパスワードを設定することもできます。


ファイルなら何でもコンテンツとして登録できるのですが、

基本的には VM テンプレート と、vApp テンプレートの集中管理で使うもののように感じました。


そもそも、VM のテンプレートについて

vCenter 環境では、VM のテンプレートを作成しておくと、

それを複製することで同じ構成の VM を作成することができます。

(テンプレートから VM を作成することを デプロイ と言ったりします。)


vCenter 環境特有のテンプレート以外にも、OVF という形式のテンプレートもあります。

これは、vCenter や ESXi に VM としてインポートすることができます。


vCenter の VM テンプレートは、VM を変換することで作成します。

もちろん OVF からインポートした VM も、vCenter で扱う VM テンプレートにすることができます。

content-lib-01.png


この VM テンプレートですが、

複数台 vCenter がある環境では同じ内容のテンプレートでも、

vCenter ごとに別物として管理されていました。


複数の vCenter がある環境では、同じ VM テンプレートを使用したい場合は、

全く同じ VM を作成したり、下図の例のように、OVF エクスポート / インポートして

vCenter 間でテンプレートをやりくりしたりする必要がありました。

content-lib-02.png

 

コンテンツ ライブラリと、VM テンプレートの管理について

vSphere 6.0 からは、「コンテンツ ライブラリ」という機能を使用することで

複数台の vCenter がある場合も VM テンプレートを集中管理することができるようになりました。

 

OVF を直接コンテンツライブラリにインポートしたり、

テンプレートをを複数の vCenter で扱うことが出来るようになります。

コンテンツの配置先には、データストアや vCenter の認識しているストレージが使用できます。


たとえば、下図のように vCenter それぞれのコンテンツ ライブラリにコンテンツが同期され、

「Template#1」というテンプレートのコンテンツで VM のデプロイができるようになります。

コンテンツ ライブラリは vCenter 単位で作成されます。

また、vCenter ごとに、複数のコンテンツ ライブラリを作成できます。

content-lib-03.png


それぞれのライブラリで持つコンテンツの実体は別ファイルになります。

テンプレート用のストレージ容量は従来通り必要になりますが、テンプレート管理は意外と大変なので

テンプレート数が多い環境では vCenter 台数が少なくても(たとえ 2~3 台でも)

便利な機能なのではないかと思いました。


以上、vSphere 6.0 のコンテンツ ライブラリについての話でした。


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