とうとう、vSphere 6.0 がリリースされました。
VMware vSphere 6 のドキュメント
http://www.vmware.com/jp/support/support-resources/pubs/vsphere-esxi-vcenter-server-6-pubs.html
いわゆる GA 版 が使用できるようになったので、
個人的に vSphere 6.0 で一番よい改善だと思う vSphere Web Client の UI について紹介したいと思います。
vSphere 5.5 の Web Client
まず、vSphere 5.5 の頃の Web Client です。
デフォルトで TCP 9443 番という微妙なポートを使用します。
例として、vSphere 5.5 Web Client での
ESXi の右クリックメニューを見てみると、規則性をみつけにくく、結構、迷子になります。
パッと見てみあたらないものは、「すべての vCenter アクション」から深い階層をたどっていくと見つかったりします。
vSphere 6.0 の Web Client
まず、Web Client のポートが 9443 ではなく、443 番ポートになりました。
標準的な https のポートを使用するので、
Web ブラウザで指定する URL ではポート番号の指定(以前の「~:9443」という部分)は不要になります。
独特な 9443 番ポートを使用しなくなるので、ファイアウォールの設定もれや
運用手順書などでの URL 指定ミスなどのヒューマンエラーが減らせそうです。
Web Client にログインすると、このような画面になります。
vSphere Client のように「最近のタスク」がデフォルトで画面下部に配置されています。
画面の雰囲気については、これまでの Web Client からあまり変化がないと思います。
しかし、メニュー構成は大幅に改善されています。
例として ESXi の右クリックメニューを見てみると、
5.5 のころより、直観的に階層をたどりやすく整理されています。
たとえば、「メンテナンス モード」メニューの配下はこうなっています。
「電源」メニューの配下に、「パワーオン」や「シャットダウン」が配置されています。
以前は見つけにくかった データストアを追加するメニューも
「ストレージ」メニュー配下に、「新しいデータストア」として配置されています。
おなじく、以前は分かりにくかった ESXi の VMkernel ポートや ポートグループの追加も、
ESXi の右クリックメニューからウィザードが起動できるようになりました。
「ネットワークの追加」をクリックすると・・・
この画面が開けるようになりました。
ちなみに、Web Client だけの改善ではありませんが、
「証明書」メニューで、ESXi の証明書が入れ替えられるようになりました。
「証明書を更新」をクリックして・・・
「はい」をクリックするだけで、vCenter の VMCA(VMware Certificate Authority)による
ESXi の証明書が更新できるようになりました。
地味な改善ですが、
これからは Web Client を使うようにアナウンスされていたり
vSphere 5.1 以降の新機能は Web Client でしか使用できなかったりするので
Web Client が使いやすくなることはありがたいです。
例示したメニューのように、いろいろ細部が改善されています。
そろそろ、これまで vSphere Client 派だった人も
Web Client を使ってもよいのではないかと思います。
ちなみに、vSphere Client は将来的に削除されるとのことですが、
vSphere 6.0 では、まだ生き残っています。
以上、vSphere 6.0 での Web Client の改善についてでした。