NSX では、NSX Edge の提供するネットワークサービスとして、
DHCP サービスを利用できます。
そこで、Edge Service Gateway(ESG)を DHCP サーバ、
分散論理ルータ(DLR)を DHCP リレー エージェントにして、
論理スイッチ配下の VM が DHCP を利用できるようにしてみます。
今回の環境について。
下記の環境を使用します。
- vCenter 6.7a
- NSX-v 6.4.1
- ESG / DLR はデプロイ済み。
- 論理スイッチ配下の VM が DHCP サーバ(ESG)まで到達できるように、
ESG / DLR はルーティングを設定済み
下記のような構成です。
ESG(NSX Edge)と DLR はデプロイ済みです。
ESG では、10.0.0.1 の内部インターフェースから DHCP サービスを提供します。
DLR の DHCP リレー サーバのアドレスは、この IP アドレスを指定します。
DLR 配下の、論理スイッチ「ls-lab-vms-01」のネットワークで DHCP サービスを利用します。
この論理スイッチは、DLR のインターフェース「if-lab-vms-01」に接続されています。
ESG での DHCP サーバ設定。
ESG の「管理」→「DHCP」→「プール」を開いて、
「+」をクリックして IP プールを追加します。
環境にあわせて、DHCP で自動設定するパラメータを入力します。
今回は 10.0.1.0/24 のネットワーク向けに、開始 / 終了 IP アドレスと
デフォルトゲートウェイを入力しています。
デフォルトゲートウェイは、論理スイッチを DLR に接続したときに指定した IP アドレスを指定します。
「開始」ボタンをクリックしてから、「変更の発行」をします。
DLR での DHCP リレーエージェント設定。
DLR では「管理」→「DHCP リレー」を開いて設定します。
「DHCP リレーのグローバル設定」は「変更」ボタンから DHCP リレー サーバの登録、
「DHCP リレー エージェント」は「+」ボタンからインターフェースの登録をします。
DHCP リレー サーバとして、ESG の内部インターフェース(Internal)の IP アドレスを入力します。
ESG 側のインターフェースは「Uplink」ではなく「Internal」にしておきます。
DHCP リレー エージェントのインターフェースは、
DHCP を利用をする VM を接続した、論理スイッチ接続のインターフェースと、
その IP アドレスを指定します。
「変更の発行」をクリックして、設定を反映させます。
VM の論理スイッチへの接続。
論理スイッチに、VM を接続します。
VM を指定します。
この VM の vNIC は 1つだけです。
論理スイッチに VM が追加されたことが確認できます。
この VM が、DHCP で IP アドレスを取得します。
IP プールで指定したレンジの IP アドレスが設定されたことが確認できます。
※この VM では、あらかじめ DHCP を利用するように設定ずみです。
以上、NSX Edge で DHCP を利用してみる話でした。