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自宅ラボで NSX-T 2.4 環境を構築する。Part.5

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NSX-T のネステッド ESXi 環境を利用したラボを構築してみます。

NSX Manager 初回ログイン後の、トランスポート ノードの作成について紹介します。

 

トランスポート ノードとは、NSX-T 独自の仮想スイッチ「N-VDS」が構成されるノードです。

NSX-T のトランスポート ノードには、ESXi ホストと NSX Edge の 2種類がありますが、

ここでセットアップするのは、ESXi の「ホスト トランスポート ノード」です。

 

前回はこちら。

自宅ラボで NSX-T 2.4 環境を構築する。Part.4

 

今回の NSX Manager でのセットアップでは、

N-VDS を使用する ESXi に NSX-T のコンポーネントをインストールします。

そのため、事前に vCenter では下記の準備をしておきます。

  • オーバーレイ ネットワークを構成するホストのクラスタ作成
    • NSX-T コンポーネントのインストールは、クラスタ単位になります。
  • ESXi ホストの vCenter とクラスタへの登録

 

NSX Manager への初回ログイン。

NSX Manager の初回ログインの画面です。

「はじめに」で、vCenter との登録から ESXi をトランスポート ノードとしてセットアップするまでの手順を、流れに沿ってすすめらられます。

これ以降の手順を個別に実施することもできますが、今回は「はじめに」から手順をすすめます。

nsx-setup-01.png

 

「トランスポート ノードのセットアップ」を進めます。

nsx-setup-02.png

 

vCenter Server の登録。

「コンピュート マネージャの追加」で、vCenter を登録します。

nsx-setup-04.png

 

事前に準備してある vCenter の、アドレスや接続情報を入力します。

このとき SSL 証明書のサムプリントを空欄ですすめると、

vCenter 実機のサムプリントで問題ないか確認画面が表示されます。

nsx-setup-05.png

 

ESXi への NSX-T コンポーネントのインストール。

vCenter を登録すると、トランスポート ノードにする ESXi のクラスタを選択できます。

nsx-setup-08.png

 

選択したクラスタに NSX-T のコンポーネントをインストールしてよいか確認メッセージが表示されます。

nsx-setup-09.png

 

しばらく待つと、ESXi ホストが「NSX インストール済み」となります。

画面更新に時間がかかることがありますが、インストール進行中でも

あえて「前へ」「次へ」ボタンをクリックしてみると、インストール完了していることがあります。

nsx-setup-11.png

 

オーバーレイ トランスポート ゾーンとオーバーレイ N-VDS の作成。

「オーバーレイ トランスポート ゾーンの作成」をすすめます。

nsx-setup-12.png

 

「オーバーレイ トランスポート ゾーンの作成」で、

トランスポート ゾーンの名前と、N-VDS(オーバーレイ N-VDS)の名前を入力し、作成します。

nsx-setup-14.png

 

アップリンク プロファイルの作成と指定。

オーバーレイ N-VDS の「アップリンク プロファイルの作成」をします。

今回の構成では、オーバーレイ ネットワークのトンネル エンドポイント(TEP)で VLAN ID を設定するので、

アップリンク プロファイルの新規作成が必要です。

nsx-setup-15.png

 

今回のようにウィザード形式でトランスポート ノードをセットアップしない場合は、

あらかじめアップリンク プロフィルを作成しておきます。

 

アップリンク プロファイルは、名前と・・・

nsxt-setup-uplink-01.png

 

チーミング設定、トランスポート VLAN(TEP となる vmk ポートに設定する VLAN ID)、MTU を設定します。

チーミングの「アクティブ アップリンク」と「スタンバイ アップリンク」に入力する名前は、

あとで ESXi の物理 NIC(vmnic)を紐づけるために利用します。

nsxt-setup-uplink-02.png

 

作成したアップリンク プロファイルを指定して、次のステップで TEP の IP アドレスと、物理 NIC の割り当てをします。

 

オーバーレイ N-VDS の TEP アドレス/物理 NIC の指定。

ESXi は、オーバーレイ トランスポート ゾーンを、オーバーレイ N-VDS で構成します。

ここでは、N-VDS のトンネル エンドポイントとなる TEP の IP アドレスと、

オーバーレイ ネットワークの物理経路となる、物理 NIC を割り当てます。

 

IP アドレスの割り当てには、DHCP(デフォルト)か IP アドレス プールが利用できます。

IP アドレス プールを使用する場合、IP アドレス プールは、この画面から作成できます。

nsx-setup-22.png

 

IP アドレス プールには、名前、IP アドレス範囲、ネットワーク アドレス(CIDR)が必須です。

TEP が複数の L3 ネットワークで構成される場合は、ゲートウェイも入力します。

nsx-setup-23.png

 

作成した IP アドレス プールを指定します。

そして ESXi の物理 NIC に対して、先ほど作成したアップリンク プロファイル名で指定した

アップリンクの名前を割り当てます。

ちなみに、ESXi で未使用(仮想スイッチに未割り当て)の物理 NIC が 3つ以上ある場合は、

さらに vmnic3 以降も表示されます。その際は、使用する物理 NIC だけにアップリンク名を指定します。

nsx-setup-26.png

 

ESXi へのトランスポート ノードのセットアップを終了します。

nsx-setup-27.png

 

オーバーレイ トランスポート ゾーンと N-VDS の確認。

「システム」→「ファブリック」→「トランスポート ゾーン」で、

作成されたトランスポート ゾーンが確認できます。

nsx-setup-29.png

 

vSphere Client では、ESXi に N-VDS が作成され、物理 NIC が接続されたことがわかります。

nsx-setup-30.png

 

トランスポート ノードのアップリンク設定の変更。

ここまでで設定したオーバーレイ N-VDS の設定変更をしたい場合には、

vSphere Client ではなく、NSX Manager で、

トランスポート ノードのアップリンク ポリシーを設定変更します。

 

アップリンク ポリシーの設定変更。

「システム」→「ファブリック」→「プロファイル」→「アップリンク プロファイル」にて、

対象のプロファイルを選択して「編集」から設定変更します。

nsx-setup-31.png

 

ESXi へのアップリンク ポリシーの指定、物理 NIC 割り当ての変更。

「システム」→「ファブリック」→「ノード」→「ホスト トランスポート ノード」にて、

管理元で vCenter の名前を選択します。

そして、対象のノードを選択して「管理」→「編集」から設定変更します。

nsx-setup-32.png

 

つづく…


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