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自宅ラボで NSX-T 2.4 環境を構築する。Part.6

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NSX-T のネステッド ESXi 環境を利用したラボを構築してみます。

今回は、NSX Edge の VM を展開します。

 

前回はこちら。

自宅ラボで NSX-T 2.4 環境を構築する。Part.5

 

NSX Edge の VM は、そのゲスト OS 内部に N-VDS を構成する、

ESXi とは異なるトランスポート ノード(Edge トランスポート ノード)となります。

 

NSX Edge は、2種類の N-VDS をもちます。

  • オーバーレイ ネットワークを構成する「オーバーレイ N-VDS」
  • NSX-T 外部のネットワークと接続するアップリンクとなる「VLAN N-VDS」

NSX Edge の VM を展開する流れで Edge に両方の N-VDS を作成できますが、

今回はオーバーレイ N-VDS だけ作成し、あとで VLAN N-VDS を追加作成します。

 

下記の構成イメージの、赤枠の部分が、今回の対象です。

NSX-T_Lab-2019_setup_Part06.png

 

Edge トランスポート ノードの追加。

NSX Edge のデプロイは、NSX Manager の

「システム」→「ファブリック」→「ノード」→「Edge トランスポート ノード」画面にある、

「EDGE 仮想マシンの追加」から開始します。

今回のラボでは、リソースの都合上「Small」フォーム ファクタでデプロイします。

※ただし Small では制限があり、ロードバランサ機能が利用できなかったりします。

nsxt-edge-02.png

 

Edge のゲスト OS ユーザ admin/root のパスワードと、SSH ログイン可否を指定します。

本来であれば SSH ログインは許可しないほうが好ましいですが、

ラボでの動作確認では利便性のため許可しています。

nsxt-edge-06.png

 

vCenter インベントリでの、展開先を指定します。

「コンピュート マネージャ」は、事前登録した vCenter です。

クラスタも事前作成しておきますが、今回はESXi のホスト トランスポート ノードとは

別のクラスタを用意しています。

※ホスト トランスポート ノードのクラスタに Edge を展開することも可能です。

 

データストアは、ラボで vSphere HA の動作確認などをしないのであれば

ローカル データストアでも大丈夫です。

nsxt-edge-08.png

 

NSX Edge の管理インターフェースのネットワーク設定をします。

ここで設定する「管理 IP アドレス」は、Edge の 1つめの vNIC(ゲスト OS から見た eth0)に設定されます。

このインターフェースの vNIC は Edge の N-VDS には接続されず、一般的な Linux ゲスト OS と同様に使用されます。

そのため「管理インターフェース」には、特殊な設定をしない、一般的なポートグループが指定できます。

※vDS の分散ポートグループが使用できますが、今回は vSS の標準ポートグループを指定しています。

nsxt-edge-10.png

 

NSX-T のトランスポート ゾーン/N-VDS の設定です。

ここでは、ホスト トランスポート ゾーンをセットアップしたときに作成した

オーバーレイ トランスポート ゾーン/N-VDS を指定しています。

 

この画面は、アップリンクとなる VLAN トランスポート ゾーン/N-VDS も作成できますが、

今回は、あとから作成します。

 

ホスト トランスポート ゾーンのセットアップの際と同様に、

アップリンク プロファイルの指定が必要ですが、ESXi と Edge VM ではネットワーク構成が異なるため、

「アップリンク プロファイルの新規作成」を実施します。

nsxt-edge-12.png

 

アップリンク プロファイルの作成画面です。

プロファイルの名前と・・・

nsxt-edge-14.png

 

アップリンクの名前、トランスポート VLAN、MTU を指定します。

アップリンクの名前は、ESXi むけのプロファイルとはことなり「アクティブ アップリンク」のみ入力します。

これは、Edge VM のアップリンクは vNIC であり、冗長化する場合は ポートグループでのチーミングを設定するためです。

 

「トランスポート VLAN」は、Edge のオーバーレイ N-VDS の TEP に設定される VLAN ID です。

これは、ESXi の TEP の VLAN ID と揃えておきます。

 

オーバーレイ ネットワークのトンネルとなるため、MTU は 1500 ではなく 1600 に設定しておきます。

nsxt-edge-15.png

 

作成したアップリンク プロファイルを指定して、

IP アドレスの割り当て方法と、インターフェースのポートグループを指定します。

IP アドレスの割り当ては「IP アドレス プールを使用」を選択して、

IP アドレス プールは、ESXi の TEP 設定で指定したものと同じものを指定します。

 

「DPDK Fastpath インターフェイス」では、

TEP のオーバーレイ ネットワークが通るポートグループを指定します。

ここで指定するポートグループは、TEP と同様に MTU 1600 で、

TEP の VLAN ID が通過できるように VLAN ID 4095 または VLAN トランク設定にします。

 

ちなみに、Edge VM のポートグループは vCenter から変更できてしまいますが、

NSX Manager で Edge トランスポート ノードの設定を変更するたびに、ここでの設定に戻ってしまいます。

そのため、あとから Edge VM のポートグループを変更する場合は、

かならず NSX Manager の Edge トランスポート ノードで設定変更します。

nsxt-edge-16.png

 

「終了」して少し待つと、Edge が展開/起動されます。

ESXi のリソース不足などで展開失敗した場合は、デプロイされた Edge VM を手動起動することで完了できることもありますが、

基本的には、一度 Edge を削除して再展開したほうがよさそうです。

nsxt-edge-18.png

 

Edge クラスタ の作成。

NSX-T では、Edge トランスポート ノードは、Edge クラスタとして管理されます。

 

NSX クラスタは、NSX Manager の

「システム」→「ファブリック」→「ノード」→「Edge クラスタ」画面にある、

「追加」から作成します。

 

Edge クラスタの名前を入力し、展開ずみの Edge を「選択済み」に移動して、

「追加」をクリックします。

nsxt-edge-cluster-02.png

 

作成された Edge クラスタを選択して、「関連」→「トランスポート ノード」で

Edge トランスポート ノードが追加されたことが確認できます。

nsxt-edge-cluster-04.png

 

まだつづく。

自宅ラボで NSX-T 2.4 環境を構築する。Part.7


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