NSX-T のネステッド ESXi 環境を利用したラボを構築してみます。
今回は、前回の投稿で展開した NSX Edge に、VLAN のトランスポート ゾーン/N-VDS を追加します。
前回はこちら。
自宅ラボで NSX-T 2.4 環境を構築する。Part.6
VLAN トランスポート ゾーンの作成。
トランスポート ゾーンは、NSX Manager の
「システム」→「ファブリック」→「トランスポート ゾーン」画面の、「追加」から実施します。
※スクリーンショットでは、オーバーレイ トランスポート ゾーンだけ作成されています。
作成するトランスポート ゾーンと N-VDS の名前を入力します。
トラフィック タイプで「VLAN」を選択してから、「追加」します。
VLAN トランスポート ゾーンが作成されました。
VLAN トランスポート ゾーンへの NSX Edge 追加。
「システム」→「ファブリック」→「ノード」→「Edge トランスポート ノード」画面で Edge を選択し、
「概要」→「編集」から開始します。
作成した VLAN トランスポート ゾーンを、「選択済み」に移動して「保存」します。
「N-VDS の追加」で、N-VDS を選択します。
オーバーレイ トランスポート ゾーンと同様に、アップリンク プロファイルを新規作成します。
作成するプロファイルの名前を入力します。
アップリンクの名前は、Edge VM ではポートグループでのチーミングを設定するため、
オーバーレイ トランスポート ゾーンの時と同様に「アクティブ アップリンク」だけ入力し、
「スタンバイ アップリンク」は空欄にしています。
トランスポート VLAN、MTU は、VLAN トランスポート ゾーンの場合はデフォルト設定にしています。
※TEP の構成がなく、MTU は 1500 でも疎通が可能です。(ただ、実はデフォルトが 1600)
「Edge トランスポート ノードの編集」画面に戻ります。
もともと作成されていたオーバーレイ N-VDS「nvds-overlay-01」には、
アップリンクに「pg-nsxt-edge-vtep」というポートグループを割り当てています。
追加作成する VLAN N-VDS「nvds-vlan-01」には、
アップリンクに「pg-nsxt-edge-vlan」というポートグループを割り当て、「保存」します。
トランスポート ゾーンへ追加後の NSX Edge。
NSX Edge が、オーバーレイ トランスポート ゾーンだけでなく
VLAN トランスポート ゾーンにも追加されたことがわかります。
vSphere Client から NSX Edge VM の vNIC を確認すると、NSX Manager の設定によって、
オーバーレイ N-VDS で使用される vNIC(ネットワーク アダプタ 2)には、pg-nsxt-edge-vtep ポートグループ、
VLAN N-VDS で使用される vNIC(ネットワーク アダプタ 3)には、pg-nsxt-edge-vlan ポートグループが割り当てられました。
ちなみに、Edge VM で VLAN ID をうけるため、
物理 ESXi だけでなく、ネステッド ESXi 側の仮想スイッチでも対象 VLAN を通過させる必要があります。
今回は標準ポートグループを使用しており、
両方のポートグループで VLAN ID 4095 を設定しています。
あわせて、ポートグループではセキュリティ設定を「承諾」にしています。
まだまだ続く。