NSX-T のネステッド ESXi 環境を利用したラボを構築してみます。
今回は、NSX-T 外部/オーバーレイ ネットワークの境界になる、Tier-0 論理ルータを追加します。
前回はこちら。
自宅ラボで NSX-T 2.4 環境を構築する。Part.7
下記の構成イメージの、赤枠の部分が、今回の対象です。
VLAN 論理スイッチの作成。
VLAN 論理スイッチは、NSX Manager の
「システム」→「ファブリック」→「スイッチング」→「スイッチ」画面の、「追加」から実施します。
論理スイッチの、名前、トランスポート ゾーン、VLAN ID を指定します。
ここのトランスポート ゾーンで、VLAN トランスポート ゾーンを選択する必要があります。
ここで指定する VLAN ID は、NSX Edge の管理ネットワークではなく、ルーターとして利用するアップリンクの VLAN です。
ただし、管理ネットワークと同じ VLAN ID も指定可能です。
※まちがえてオーバーレイ トランスポート ゾーンを選択した場合、論理スイッチは削除して再作成します。
VLAN 論理スイッチが作成されました。
「トラフィック タイプ」で VLAN ID が正しいことを確認しておきます。
Tier-0 ルータの作成。
Tier-0 の論理ルータは、NSX Manager の
「システム」→「ファブリック」→「ルーター」→「ルーター」画面の、
「追加」→「Tier-0 ルーター」から実施します。
ルーターの名前と、Edge クラスタを指定します。
ラボでは Tier-0 ルーターでの SNAT も利用したいため、
高可用性モードは「アクティブ / スタンバイ」を指定しています。
「追加」でルーターが作成されます。
これは VM を展開するわけではなく、NSX Edge の内部にルータを作成します。
Tier-0 ルータのアップリンク ポートの作成。
作成された Tier-0 ルータの「設定」→「ルーター ポート」を開き、「追加」をクリックします。
ルーター ポートの、名前、トランスポート ノード、論理スイッチを指定します。
論理スイッチでは、さきほど作成した VLAN 論理スイッチを指定します。
タイプは「アップリンク」、オーバーレイ ネットワークの経路ではないので MTU は 1500 にしておきます。
IP アドレスと、プレフィックス長(サブネットマスクのビット数)を入力して、「追加」します。
同一ネットワーク セグメントからであれば、
作成したポートの IP アドレスへ ping などで疎通がとれるようになるはずです。
もうすこし続く・・・