Quantcast
Channel: VMware Communities : Blog List - All Communities
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3135

自宅ラボで NSX-T 2.4 環境を構築する。Part.9

$
0
0

NSX-T のネステッド ESXi 環境を利用したラボを構築してみます。

今回は、オーバーレイ ネットワーク同士の分散ルーティングをする、Tier-1 論理ルータを追加します。

 

前回はこちら。

自宅ラボで NSX-T 2.4 環境を構築する。Part.8

 

下記の構成イメージの、赤枠の部分が、今回の対象です。

NSX-T_Lab-2019_setup_Part09.png

 

同じ論理スイッチに接続した VM は、論理スイッチの機能により L2 通信が可能となり、

Tier-1 ルータ ポートを作成することで、L3 通信が可能になります。

※ただし VM のゲスト OS でのルーティング(デフォルトゲートウェイ/スタティックルート)設定は必要です。

 

T1 ルータの作成。

Tier-1 の論理ルータは、NSX Manager の

「システム」→「ファブリック」→「ルーター」→「ルーター」画面の、

「追加」→「Tier-1 ルーター」から実施します。

nsxt-t1-01.png

 

Tier-1 ルータの、名前、接続する Tier-0 ルータ、Edge クラスタ、Edge クラスタ メンバー

(Edge トランスポート ノード)を指定して、「追加」します。

nsxt-t1-02.png

 

オーバーレイ 論理スイッチの作成。

Tier-1 ルータのダウンリンク ポートに接続する、オーバーレイ 論理スイッチを作成します。

オーバーレイ 論理スイッチも、VLAN 論理スイッチと同様に NSX Manager の

「システム」→「ファブリック」→「スイッチング」→「スイッチ」画面の、「追加」から実施します。

nsxt-ls-01.png

 

作成する論理スイッチの、名前と、オーバーレイ トランスポート ノードを指定して、「追加」します。

nsxt-ls-02.png

 

トラフィック タイプが「オーバーレイ」の論理スイッチが作成されました。

nsxt-ls-03.png

 

オーバーレイ 論理スイッチは、実はオーバーレイ トランスポート ゾーンを作成した時点で、L2 スイッチとして作成/利用可能でした。

ただし、オーバーレイ 論理スイッチのネットワーク同士でルーティングするには、

ゲートウェイとして Tier-1 ルータ ポートを作成することになります。

 

T1 ルータ ポートの作成。

「システム」→「ファブリック」→「ルーター」→「ルーター」画面で、

作成された Tier-1 ルータの「設定」→「ルーター ポート」を開き、「追加」をクリックします。

nsxt-t1-11.png

 

ルータ ポートの、名前と、接続する論理スイッチを指定します。

タイプは「ダウンリンク」にしておきます。

論理スイッチ ポートの設定は、デフォルトのままで大丈夫です。

論理ルータでポートを作成すると、対応する論理スイッチ ポートもセットで作成されます。

nsxt-t1-12.png

 

画面をスクロールし、サブネットを「追加」します。

論理スイッチのゲートウェイとなる、IP アドレスとプリフィックス長

(サブネットマスクのビット数)を入力して、論理スイッチを「追加」します。

nsxt-t1-13.png

 

論理ルータのダウンリンク ポートが、作成されました。

nsxt-t1-14.png

 

このように、T1 ルータにポートを作成したオーバーレイ 論理スイッチ同士では、

分散ルーティングができるようになります。

※ゲスト OS でのデフォルト ゲートウェイは、T1 ルータ ポートの IP アドレスに設定します。

 

論理スイッチの VM への割り当て。

NSX-T の論理スイッチは ESXi でも利用できるようになっており、

vSphere Client から通常のポートグループと同様に選択/vNIC への割り当てができるようになっています。

nsxt-ls-05.png

 

あと少し続く。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 3135

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>