NSX-T 2.4 から、NSX-T の Web UI が大きく変更されました。
特に大きな変更点として、従来の NSX-T の操作/設定は「ネットワークとセキュリティの詳細設定」画面に移動され、
あらたに「ネットワーク」「セキュリティ」といったシンプルな画面が追加されています。
(Simplified UI と呼ばれたりするようです。)
そこで、あらたな UI に慣れるべく NSX-T 2.5 のラボ環境を「ネットワーク」画面から作成してみます。
NSX-T 2.5 の Web UI の様子。
NSX-T の Simplified UI での「ネットワーク」「セキュリティ」の部分です。
新しい「ネットワーク」画面です。
以前とはオブジェクトの名前が変更(例えば「Tier-0 ルータ」が「Tier-0 ゲートウェイ」に)されています。
これらは名前が変更されただけではなく、以前の方法で作成されたオブジェクトとは
別種類のものとして扱われます。
新しい「セキュリティ」画面です。
従来どおりの操作も「ネットワークとセキュリティの詳細設定」画面から可能です。
たとえば「ネットワーク」画面で作成されたオブジェクトは、こちらの画面にも表示されますが、
基本的には設定変更などは不可で、作成された「ネットワーク」画面側で操作することになります。
Simplified UI は、NSX-T の Policy API をベースとしたもので、
今後の NSX-T では、従来からの API ではなく Policy API がおもに使用される想定のようです。
NSX-T Data Center 2.5 の API Guide は、下記の Web サイトで確認することができます。
NSX-T Data Center REST API - VMware API Explorer - VMware {code}
リファレンス見出しの抜粋をもとに説明すると、
おおまかに下記のようなイメージとして捉えるとよさそうです。
- 2 API Methods
- 2.1 AAA
- 2.2 Cloud Service Manager
- 2.3 Management Plane API ★従来の NSX-T UI のベースとなる API(今の「~詳細設定」)
- 2.4 Nsx-Intelligence
- 2.5 Policy ★新たな Simplified UI のベースとなる API
- 2.6 Upgrade
今回のラボ環境構築の流れ。
今回作成する NSX-T の環境は、以前に紹介した NSX-T 2.4 環境と同様のものです。
環境のイメージについては、下記の投稿にあります。
Simplified UI の「ネットワーク」画面から操作するのは、
Tier-0 ルータ / Tier-1 ルータ / 論理スイッチといったコンポーネントです。
その前提となる トランスポート ノード や Edge クラスタのセットアップについては、ここでは省略します。
以前に投稿した内容ですと、下記(Host / Edge トランスポート ノードのセットアップ)までは実施ずみとしています。
自宅ラボで NSX-T 2.4 環境を構築する。Part.7
以前の「VLAN 論理スイッチ」にあたる「VLAN セグメント」と、
「Tier-0 論理ルータ」にあたる「Tier-0 ゲートウェイ」の作成から始めます。
以前の投稿では下記にあたります。
自宅ラボで NSX-T 2.4 環境を構築する。Part.8
それでは、
つづく・・・