NSX-T 2.5 の Simplified UI で、NSX-T のラボ環境を作成します。
今回は、従来の「Tier-1 ルータ」にあたる「Tier-1 ゲートウェイ」を作成して、
あわせて従来の「オーバーレイ 論理スイッチ」のかわりになるセグメントを作成/接続します。
前回はこちら。
自宅ラボで NSX-T 2.5 環境を構築する。Simplified UI 編。Part.3
Tier-1 ゲートウェイの作成。
さっそくですが、Tier-1 ゲートウェイを作成します。
この先の手順で指定する Tier-0 ゲートウェイ「t0-gw-01」は、前回の投稿で作成したものです。
NSX-T の Manager で、「ネットワーク」→「Tier-1 ゲートウェイ」を開き、
「Tier-1 ゲートウェイの追加」をクリックします。
今回は、最小限のパラメータだけ設定変更しています。
まだ「保存」はせず、このままルート アドバタイズの設定します。
- Tier-1 ゲートウェイの名前
- リンクされた Tier-0 ゲートウェイ: 前回作成した Tier-0 ゲートウェイを選択します。
- Edge クラスタ: 作成ずみの Edge クラスタを選択します。
「ルート アドバタイズ」を開き、「接続されているすべてのセグメントおよびサービス ポート」を
On (緑)にして、「保存」をクリックします。
その後の確認画面は「いいえ」で、Tier-1 ゲートウェイの設定画面はいったん閉じます。
オーバーレイ セグメントの作成。
オーバーレイ セグメントを、Tier-1 ゲートウェイに接続した状態で作成します。
これは VLAN のセグメントの作成と同様に、
NSX-T の Manager で、「ネットワーク」→「セグメント」を開き、「セグメントの追加」をクリックします。
表示されたセグメントの設定入力の画面で、次のパラメータを入力します。
- セグメント名
- 接続されたゲートウェイとタイプ: これは直前に作成した Tier-1 ゲートウェイを選択します。
そうすると、「サブネット」にある「サブネットの設定」リンクがアクティブになるので、クリックします。
「サブネットの追加」をクリックし、ここでは「ゲートウェイ」の IP アドレスだけ入力して、「追加」をクリックします。
ゲートウェイのアドレスが追加されたことを確認して、「適用」をクリックします。
セグメントの設定入力画面に戻ると、サブネットが「1」表示されます。
トランスポートゾーンで、作成ずみのオーバーレイ トランスポート ゾーンを選択して「保存」します。
設定続行の確認画面は「いいえ」で閉じます。
これで、オーバーレイ セグメント 1つ接続してある Tier-1 ゲートウェイが作成されました。
作成されたオーバーレイ セグメントで「詳細設定」をクリックすると・・・
オーバーレイセグメントも、VLAN セグメントと同様に、
「ネットワークとセキュリティの詳細設定」画面でのそのオブジェクトを表示することができます。
オーバーレイ セグメントの VM への接続。
作成したオーバレイ セグメントは、従来の NSX-T のオーバーレイ論理スイッチと同様に、
VM の vNIC にポートグループとして割り当てることができます。
vSphere Client では、VM の「設定の編集」画面にも、セグメントが表示されます。
※この VM は、NSX-T のホスト トランスポート ノードとしてセットアップずみの ESXi に配置されています。
セグメントを割り当てた vNIC です。
VM を起動して、ゲスト OS 内でセグメントにあわせた IP アドレスを設定すれば、
さきほどセグメントの「サブネット」で設定したゲートウェイにアドレスに通信可能となるはずです。
(たとえば ping などで)
続く。