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RVC(Ruby vSphere Console) ベーシック

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**** 留意事項 *****

こちらのブログの内容はDECN(Dell EMC Community Network)に投稿されたブログの再掲です。

DECNが近い将来に廃止となるためこちらに移行させていただいております。

内容についてはオリジナルの執筆当時のものとなりますので最新ではない場合がありますがご容赦ください。

 

 

この記事では、vCenterからvSANクラスターを管理、トラブルシュートする際に用いられるCLIユーティリティ、

RVC(Ruby vSphere Console)の超基本的な使い方について紹介します。

RVCでは、vSANクラスターの状態確認・リソースの使用量や各Object・Componentの参照等、一般的な情報の参照からハイレベルな調査まで様々な作業が可能です。

vSANクラスターに障害が発生した場合の解析や、GUIからは実施できないような細かい設定を伴う作業をvSANクラスターに行う場合にも用いられます。

詳細な利用方法については文末のリファレンスをご参照ください。

 

 

1. ログイン

vCSAにSSHでログイン後、下記のコマンドでログインします。

認証には、vCenter SSOアカウントを使用してください。

    ※vCSAのSSHを無効化している場合は、下記手順にて有効化が必要です。

    VxRail: ESXi、vCenter、PSCのSSH有効化

# rvc

Install the "ffi" gem for better tab completion.

Host to connect to (user@host): administrator@vsphere.local@localhost  < vCenter SSO ユーザー名@localhostを入力

password:                                                                                          < vCenter SSO パスワードを入力

0 /

1 localhost/

>

 

rvcコマンドと同時にユーザー名を指定でもログイン可能です。

# rvc administrator@vsphere.local@localhost          < vCenter SSO ユーザー名@localhostを入力

Install the "ffi" gem for better tab completion.

password:                                                                                   < vCenter SSO パスワードを入力

0 /

1 localhost/

>

 

2. パスの移動、参照

RVCでは、vSANを構成するリソースがファイルシステムのようなツリー構造で表現されています。

RVCコマンドでは各リソースのパス(RVCの公式ドキュメント等ではObjectと呼ばれています)を指定して実行する必要がありますので、どこにどのリソースが配置されているかを漠然と把握しておくとスムーズに作業が行えます。

とはいえ、難しく考える必要はなく一般的なUnixベースOSと同じ要領でls・cd コマンドで参照・移動を行うだけです。

お馴染みの矢印キー↑↓でのコマンド履歴参照や、Tabキーによるオートコンプリートも可能です。

 

各パスは、一般的なUnixベースOSと同じくフルパス指定、相対パス指定の他、./(カレントディレクトリ)、 ..(1つ上位のディレクトリ)などで参照可能です。

 

vSANのトラブルシュートでは、vSANのコンピュートリソースのパスを指定してコマンドを実施する場合が多いです。

一般的には、vSANコンピュートリソースのパスは下記に配置されています。

 

/localhost/データセンター名/computers/vSANコンピュートリソース(vSANクラスター名)

  

 

例として、"vsan.check_limits"コマンドを使用してみます。

vsan.check_limitsは、vSANクラスター内の各ホストのディスク使用率や、ネットワークの制限項目を参照するコマンドで、vSANコンピュートリソースを引数に指定して実行します。

 

※画像は適宜クリックで拡大してください

※↓はgif動画です

1.gif

 

例のようにフルパス指定や相対パス指定でコマンドを実行できます。

 

また、特殊なパス指定の方法として、インデックス指定があります。

RVCでは各ディレクトリにインデックスが付いており、パス名を入力しなくてもインデックスをコマンドの引数にすることが可能です。

 

2.png

 

インデックス指定でコマンドを実行する際には一点クセがあり、一旦lsコマンドでパスに対するインデックスを参照してから引数に指定する必要があります。

 

3.png

 

3. Tips

vSANのコンピュートリソース等、長いパスをいちいち指定、コピペするのが面倒な場合は、markコマンドでパス名に略称を付与することができます。

尚、markコマンドで付与した略称はセッション限定ですので、RVCからログアウトすると設定が消えます。

mark <任意の略称> 対象のパス

  

 

markコマンドで付与した略称をコマンドの引数に指定するには、略称の前に"~"を付けます。

 

4.png

 

以上

 

 

関連記事:

CLIによるvSANリバランス

Deployment - which DLLs do you need?

RVCを活用した情報収集

RVCを活用してアラーム情報を取得する

 

参考文献:

VMware Virtual SAN Diagnostics and Troubleshooting Reference Manual

VMware® Ruby vSphere Console Command Reference for Virtual SAN

Ruby vSphere Consoleの使い方(起動/ログイン/基本操作編) - VMwareな日々


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