vSphere Update Manager(VUM)からvSphere Lifecycle manager (vLCM)への変更
vSphereの標準のUpgrade機能であったVUMからvLCMに変更された。Upgrade前のPrecheck機能が追加されたことにより、より安全にUpgradeを遂行できるようになった。
また、DellとHPEが提供するPluginを利用することによってFirmwareやDriverのUpgradeも可能になった。
ただし、VxRail環境ではこの機能は使うことができず、以下のようにエラーになる
参照URL
https://tinkertry.com/how-to-upgrade-from-vsphere-6-7-to-7
vSAN7 がNative File Serviceを提供
vSANはこれまで仮想マシンを格納するためのデータストアとしての機能や、vSAN外部に対してiSCSIストレージとして動作することが可能だったが、今回あらたにNAS Storage機能が追加された。
NASサービスを有効化すると、NASを提供するための仮想マシンがOVAからデプロイされ各ホスト(最大8ホストまで)に配置されるため、リソースを消費する。
またvSAN Skyline healtcheckにFileService用の項目が増える
これまでは、NASが必要な際はvSANの外部に別途構築したり、vSANデータストア上の仮想マシンにNASのサービスをインストールする必要があったがその必要がなくなった。
プロトコルとしてNFS v4.1 とv3が提供されるがCIFS/SMBの機能はない。
vSANが提供するNFSをESXiにマウントして仮想マシンのVMDKを保存するためのデータストアとして利用することはできないが、vSAN Cluster上の仮想マシンに対して直接マウントさせることは可能。
ファイルサービス用にデプロイされたVMではコンテナが動作している。そのため、障害時やメンテナンス時はvMotionやHAは使われずにコンテナのサービスが自動で移動する
https://blogs.vmware.com/virtualblocks/2020/03/10/announcing-vsan-7/
https://storagehub.vmware.com/t/vsan-frequently-asked-questions-faq/file-service-7/
https://www.youtube.com/watch?v=Zzp1E4d4eIw
PSCがEmbeddedのみになる。
vSphere 6.xで推奨されていた外部PSC構成は非サポートとなり、内蔵型のPSCのみがサポートとなる。
VxRailで内部VCSAを利用していた場合は、Upgrade時に自動でEmbedded PSC構成に代わる。
外部VC構成だった場合は、VC側のUpgradeを行った後に、VxRail Managerにて、構成を一致させる処理が必要になる
https://blogs.vmware.com/vsphere/2020/03/vsphere-7-vcenter-server-7-migration-upgrades.html
Windows Server 版のvCenterが使えなくなる。
7.0 からはVCSAのみが利用可能なため、現在Windows 版のVCを使っている場合はマイグレーションが必要になる。
https://blogs.vmware.com/vsphere/2020/03/vsphere-7-vcenter-server-7-migration-upgrades.html
vSphere6.0.x (VxRail 4.0.x) からはUpgradeできない
vSphere 7.0 へアップグレード可能なのはvSphere 6.5/6.7のみであり、6.0からの直接のUpgradeはできない。
https://blogs.vmware.com/vsphere/2020/03/vsphere-7-vcenter-server-7-migration-upgrades.html
DRSのエンハンスメント
DRSはこれまでESXiレベルでのパラメータに基づき負荷分散をしてきたが、vSphere 7.0では仮想マシンレベルのパフォーマンスに基づき移動させるように変わった。
また、モニタリング頻度も5分から1分に短縮された
https://blogs.vmware.com/vsphere/2020/03/vsphere-7-improved-drs.html
vMotionのエンハンスメント
vMotionのパフォーマンスが改善され業務影響が減った
https://blogs.vmware.com/vsphere/2020/03/vsphere-7-vmotion-enhancements.html
ライセンスのUpgradeが必要
vSphere6.xでは6.0/6.5/6.7で共通のライセンスが利用可能だったが、vSphere7ではUpgradeする必要がある。
https://kb.vmware.com/s/article/2006974
VCF4 & Kubernetes関連
vSphere 7.0はVCF4と対応する。Kubernetesとの連携も強化されている
https://vmusketeers.com/2020/03/10/vcf4-vsphere-7-vsan7-vrops-8-1-and-everything-else/
https://blocksandfiles.com/2020/03/10/vmware-vsphere-7-kubernetes/
https://blogs.vmware.com/vsphere/2020/03/vsphere-7-tanzu-kubernetes-clusters.html
https://blogs.vmware.com/vsphere/2020/04/how-to-get-vsphere-with-kubernetes.html
VCSAの複数vNIC設定が可能になった
vCenterのマルチホームが可能になった。
ただしVxRailのInternal VCSAで使えるかどうかは要確認
https://www.vladan.fr/what-is-vcenter-server-7-multi-homing/
https://www.youtube.com/watch?v=2kFZXa9lloM
参考ブログ・ドキュメント
https://www.vmware.com/products/vsan/whats-new.html
https://lab8010.com/announcing-vsan-7-summary/
https://lab8010.com/introduction-vsphere-7-summary/
https://vmusketeers.com/2020/03/10/vcf4-vsphere-7-vsan7-vrops-8-1-and-everything-else/