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vSphere with Kubernetes 環境構築。Part-02: vSphere 事前準備編

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引き続き、vSphere with Kubernetes を体験するためのラボ環境構築をしていきます。

今回は、vSphere 環境の事前準備です。

 

前回はこちら。

vSphere with Kubernetes ラボ環境構築。Part-01: 環境説明編

 

Superviser Cluster を有効化する準備として、

vSphere DRS、vSphere HA、vDS まわりの設定をしておきます。

 

ここから設定するのは、(前回も掲載した)サーバ構成イメージ図の赤破線の部分にあたります。

wcp-02_lab-image.png

 

vSphere DRS の有効化。

Superviser Cluster を有効化する前提として、vSphere DRS / HA 両方の有効化が必要です。

まず、vSphere Cluster で、DRS を「完全自動化」で有効化しておきます。

 

vSphere Cluster を作成した時点では DRS が無効なので、「編集」から設定変更します。

wcp-02-01.png

 

vSphere DRS を有効(緑)にして、自動化レベルは「完全自動化」を選択しておきます。

wcp-02-02.png

 

vSphere HA の有効化。

そして、vSphere Cluster で、HA も有効化しておきます。

※vSAN を利用する場合は、vSAN データストアを構成したあとで HA を有効化します。

 

vSphere HA も、vSphere Cluster 作成時点では無効なので、「編集」から有効化しておきます。

wcp-02-03.png

 

「障害および対応」タブで、vSphere HA を有効(緑)にしてきます。

wcp-02-04.png

 

今回のラボ構成だと共有データストアが 1つだけ(2つ以上ではない)です。

そこで、vSphere HA のハートビート データストア不足メッセージの抑止のために、「詳細オプション」タブで次のパラメータを追加しておきます。

 

das.ignoreinsufficienthbdatastore = true

※ 参考: vSphere HA の詳細オプション

 

  • もしくは、2つ以上のデータストアを用意しておきます。
  • vSAN の場合は、データストアが 1つでも特にメッセージは表示されません。

wcp-02-05.png

 

vSphere Cluster で、DRS / HA 両方が有効な状態になりました。

wcp-02-09.png

 

vDS 作成 / ESXi のアップリンク接続。

Superviser Cluster の Kubernetes ネットワーク機能では、NSX-T 3.0 を利用します。

そして、NSX-T の仮想スイッチでは、vSphere 7.0 の分散仮想スイッチ(vDS 7)を利用することになります。

 

そのため、バージョン 7 の vDS を作成し、そのアップリンクに ESXi の vmnic(物理 NIC にあたる)を割り当てておきます。

ただし、今回は、vDS 作成についてこまかい手順は省略し、ポイントだけ記載しておきます。

 

vDS 作成時に、バージョンは「7.0.0」を選択します。

wcp-02-21.png

 

vDS の MTU はデフォルトでは 1500 です。

NSX-T のオーバーレイ ネットワークの要件にあわせて、1600 以上にしておきます。

wcp-02-22.png

 

ESXi ホストを vDS に追加して、アップリンクを割り当てておきます。

wcp-02-23.png

 

Superviser Control Plane VM 用 分散ポートグループ作成。

※既存仮想スイッチに管理ネットワークに接続できるポートグループがある場合は不要ですが・・・

 

あとで Superviser Cluster を有効化する際に、

Superviser Control Plane VM を接続するネットワーク(ポートグループ)を選択することになります。

vCenter などが接続された管理ネットワークにアクセスできる、

もしくは管理ネットワーク自体の分散ポートグループも作成しておきます。

 

今回は「DPortGroup-labmgmt」というポートグループを作成しています。

wcp-02-24.png

 

つづく・・・

vSphere with Kubernetes 環境構築。Part-03: 仮想マシン ストレージ ポリシー準備編


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