引き続き、vSphere with Kubernetes を体験するためのラボ環境構築をしていきます。
前回の投稿はこちら。
vSphere with Kubernetes 環境構築。Part-02: vSphere 事前準備編
今回は、vSphere with Kubernetes にかかわる機能が ESXi のデータストアを選択するときに利用する、
「仮想マシン ストレージ ポリシー」の作成です。
たとえば、Supervisor Cluster を有効化する際に、データストア指定のかわりに、
仮想マシン ストレージ ポリシーを選択します。
※これは、後程実施する手順のものです。
具体的には、下記のような作業をします。
- vSphere の機能で「タグ」を作成。
- データストアにタグを付与する。
- タグをもとにデータストアを選択する、仮想マシン ストレージ ポリシーを作成。
ただし、vSAN データストアを利用する場合は、デフォルトで作成される「vSAN Default Storage Policy」でラボ構築をすすめられるので、次の投稿にスキップしても大丈夫です。 今回のラボでは vSAN ではなく、NFS データストアを利用するため、仮想マシン ストレージ ポリシーの追加作成をしています。
vSphere の「タグ」作成。
「タグとカスタム属性」メニューを開きます。
「タグ」画面にある「新規」リンクから、「タグの作成」画面をひらいて、
「新しいカテゴリの作成」をクリックします。
下記のようにカテゴリを作成します。
- カテゴリ名: datastore-category
- オブジェクトあたりのタグ数: 1つのタグ
- 関連付け可能なオブジェクト タイプ: 「データストア」のみチェック On にする。
「タグの作成」画面にもどり、下記のようなタグを作成します。
- 名前: wcp-demo
- カテゴリ: datastore-category (直前に作成したカテゴリを選択している)
タグが作成されました。
データストアへのタグ割り当て。
データストアの「サマリー」画面で、「割り当て」をクリックします。
直前の手順で作成したタグを選択します。
データストアに、タグが割り当てられました。
仮想マシン ストレージ ポリシーの作成。
「ポリシーおよびプロファイル」メニューを開きます。
「仮想マシン ストレージ ポリシー」にある、
「仮想マシン ストレージ ポリシーの作成」をクリックします。
仮想マシン ストレージ ポリシー名を入力します。
今回は「vm-storage-policy-wcp」にしています。
「データストア 固有のルール」で、「タグ ベースの配置ルールを有効化」を On にします。
ルール1 には、先ほど作成した カテゴリ/タグ を指定します。
- タグ カテゴリ: datastore-category
- 使用量オプション: 以下のタグ付けをされたストレージを使用
- タグ: 「wcp-demo」が指定された状態にする。
「ストレージ互換性」で、タグを付与したデータストアが表示されることを確認します。
仮想マシン ストレージ ポリシーが作成されました。
続く。