以前にESXi 5.x で 普通のHDD をSSD に見せかける方法をポストしました。
しかし下記の記事によれば、ネステッドESXi で なんちゃってSSDをやりたい場合は
もっといい方法があるそうです。
virtuallyGhetto
Emulating an SSD Virtual Disk in a VMware Environment
http://www.virtuallyghetto.com/2013/07/emulating-ssd-virtual-disk-in-vmware.html#sthash.6UTetKIX.dpuf
そこで、さっそく試してみました。
ネステッドESXi の VM に対して、下記の設定をします。
- 仮想マシンバージョン を 8 以上にする。(ESXi 5.x はデフォルトで 8以上)
- 仮想ディスクに関する、下記の構成パラメータを設定する。
scsiX:Y.virtualSSD = 1
たとえば、下記の画面のように
SCSI(0:2)に接続された仮想ディスクをSSDに見せるのであれば、
「scsi0:2.virtualSSD = 1 」と設定します。
※デフォルトでは表示されていないパラメータなので、「行の追加」で入力します。
ネステッドESXi のVMを起動すると、
「SCSI 0:2」 に相当するデバイスが SSD として認識されていました。
これは、仮想ディスクのVPD(Vital Product Dataの略で、製品情報のこと。)
の一部を書き換えることでSSDに見せかけているそうです。
本来であれば、ディスクの回転数を示すフィールドを
「回転しないストレージデバイス」(たとえばSSDみたいな)とすることで
実現しているみたいです。
前回の、SATP(ストレージ アレイ タイプ プラグイン)のルールを設定する方法と
今回の構成パラメータ(VMXパラメータ)で設定する方法を比較してみました。
SATPルールで設定する方法は、
一度ネステッドESXi 側でVMDKファイルを仮想ディスクとして認識してから
ストレージデバイスの特性を決めるルールでSSDに見せかけます。
SATPルールで設定する場合のコマンドライン
~ # esxcli storage nmp satp rule add --satp VMW_SATP_LOCAL --device mpx.vmhba1:C0:T2:L0 --option=enable_ssd
~ # esxcli storage core claiming reclaim -d mpx.vmhba1:C0:T2:L0
一方、構成パラメータで設定する方法は、
ネステッドESXi に対して、VMDKファイルをそのままSSDとして認識させます。
並べてみると、詳細な内部動作まではわかりませんが
SATP よりも scsiX:Y.virtualSSD での設定の方が
簡単、かつネステッドESXi からSSDっぽく見えそうな気がします。
以上、ネステッドESXi になんちゃってSSDを見せる方法でした。