このポストは
vSphere AppHA への道。Part 4. AppHA の OVA デプロイ
のつづきです。
セットアップ手順の全体的な流れ
- Hyperic の vApp デプロイ
- Hyperic のセットアップ
- Hyperic への VC 登録
- AppHA の OVA デプロイ
- AppHA と vSphereHA のセットアップ ★←今回はここ
- Hyperic エージェントの導入
- AppHA ポリシーの作成
- AppHA ポリシーの割り当て
今回は Web Client で
AppHA の Hyperic 連携設定と、
vSphere HA 側での AppHA 対応設定をします。
AppHA のセットアップ(Hyperic 連携設定)
まず、Web Clientで AppHA と Hyperic の連携設定をしておきます。
デプロイ済みの AppHA 仮想アプライアンスをパワーオンします。
AppHA 数分程度、AppHA が起動するのを待ったら、
Web Client に AppHA のプラグインを認識させるため、一度ログアウトします。
そして、Web Client に再度ログインします。
ここでも、例では AD ドメインの Administrator ですが
デフォルトで存在する administrator@vsphere.local ユーザなどでもよいと思います。
ホーム画面で「管理」を開きます。
「vSphere App HA」→「設定」タブを開いて、
vCenter Hyperic の構成 を入力して、「適用」をクリックします。
- vCenter Hyperic サーバ→ Hyperic Server の IP アドレスを入力します。
- ポート→ デフォルトの 7443 を入力します。
- ユーザ名 / パスワード→ Hyperic Server の UI にログインするユーザを指定します。
「vCenter Hyperic証明書」というリンクが表示されるのでクリックすると、
証明書の情報が表示されるので「承認」をクリックします。
vCenter Hyperic に接続されました。
vSphere HA の AppHA 対応設定
AppHA を動作させるためには、
vSphere HA クラスタでも、仮想マシンの保護設定を変更しておきます。
ちなみに、AppHA の仮想アプライアンスと、保護対象になる VM は、
おなじ vCenter 内であれば異なるクラスタにいても大丈夫です。
これから AppHA で保護する予定の VM が所属しているクラスタの
「管理」→「設定」→「vSphere HA」を開き、「編集」をクリックします。
クラスタで vSphere HA がオンにして、
「仮想マシンの監視」を「仮想マシンとアプリケーションの監視」にします。
これで、このクラスタで AppHA が機能するようになります。
おまけ
vSphere HA では、VM ごとに設定をオーバーライドできるので、
下記のように VM ごとに HA 発動のための「仮想マシンの監視」設定を
変更することもできます。あまり設定することはないかもしれませんが・・・
「仮想マシンのオーバーライド」を開いて、「追加」をクリック。
「+」ボタンで設定対象の VM を追加します。
この画面では、現状の vSphere HA のデフォルト設定も確認できます。
VM を選択して「OK」をクリック。
これで VM ごとに「仮想マシンの監視」などの設定を変更できます。
たとえば、vSphere HA や AppHA での保護がいらない VM を、
意図的に「無効」設定することもできます。
※見づらかったので「仮想マシンの監視」列はデフォルトの場所から移動しています。
つぎは、アプリケーション監視対象のゲスト OS に、
Hyperion のエージェントを導入します。
もう少しつづく。