今回から、
vSphere Big Data Extensions(BDE)で
vSphere 環境に Hadoop クラスタを作成してみます。
これまでの流れ
vSphere で Hadoop してみる。(Big Data Extentions) 第1回
今回は BDE で Hadoop クラスタを作成する準備として下記を実施します。
- BDE で使用するストレージの指定
- BDE で使用するネットワークの指定
- Hadoop クラスタで利用するリソースプールの作成
BDE でリソースの指定は、
vSphere Web Client の BDE プラグインの画面で設定します。
Web Client にログインしたら、「ホーム」で
「Big Data Extentions」を開きます。
BDE の画面が開くので「Resources」を開きます。
BDE で使用するストレージの指定
BDE でストレージを利用するには、
すでに vSphere 環境で作成してあるデータストアを指定します。
「Invenory Lists」配下の「Datastores」を開いて「+」ボタンをクリックして下記を設定します。
- BDE でのデータストアの名前。データストアに BDE 独自の名前を設定します。
- Type → データストアのタイプを指定します。Local か Shared。
- 使用するデータストアのチェックを ON にします。
指定したデータストアは、
下記のように表示されるようになります。
BDE で使用するネットワークの指定
BDE でストレージを利用するには、
すでに vSphere 環境で作成してあるポートグループを指定します。
vSS の標準ポートグループでも、vDS の分散ポートグループでも
どちらでも指定できます。
「Invenory Lists」配下の「Networks」を開いて「+」ボタンをクリックして下記を設定します。
- BDE でのネットワークの名前。ポートグループに BDE 独自の名前を設定します。。
- 使用するデータストアのチェックを選択する。
- IP アドレス設定を、DHCP か、静的に指定かを選択します。
ちなみに、今回はもともと DHCP サーバがいるネットワークセグメントの
ポートグループを使用するつもりなので、DHCP を選択しています。
指定したネットワークは、
下記のように表示されるようになります。
Hadoop クラスタで利用するリソースプールの作成
BDE での Hadoop クラスタを作成先として
リソースプールを作成しておきます。
これは、BDE 独自のリソースではなく
普通に vSphere 環境で作成できる一般的な「リソースプール」のことです。
Web Client の「ホストおよびクラスタ」インベントリで、
vSphere のクラスタに対して「新規リソースプール」を作成します。
今回のリソースプールには、リソースプール名だけ指定しておきます。
ちなみにリソースプールで CPU、メモリのリソース制御設定をした場合は、
BDE で作成する Hadoop クラスタにも反映されるはずです。
リソースプールが作成されました。
この時点では VM 等が何も含まれていません。
このあとは BDE での
Hadoop クラスタ作成に続く・・・