OpenStack + vSphere を検証 / 勉強するための
vSphere OpenStack Virtual Appliance(VOVA)という仮想アプライアンスが存在します。
VMTN の OpenStack & VOVA のコミュニティのページはこちら。
前回、VOVA をデプロイしてみました。
vSphere と OpenStack。VOVA のデプロイについて。
今回は、VOVA でインスタンスを起動(VM 作成)してみます。
VOVA の OpenStack ダッシュボードからインスタンス起動。
VOVA で VM を作成する場合、
vSphere Client や Web Client からではなく、
VOVA の OpenStack ダッシュボードから起動します。
今回は、demo ユーザでログインします。
「プロジェクト」→「コンピュート」→「インスタンス」の画面で
「インスタンスの起動」をクリックします。
下記のあたりを指定して、「起動」します。
- インスタンス名
- フレーバー(VM のスペック)
- インスタンスのブートソースと、イメージ名
「イメージ名」では、Glance で管理されている OS イメージを指定します。
VOVA には、デフォルトで cirros と debian のイメージが登録されているので、
今回は debian のイメージを使用してみます。
(日本語キーボードだと cirros のデフォルトパスワードの入力がつらかったので)
VM 起動が開始されました。
起動中(作成中)なので、状態が「Build」となっています。
しばらくすると、状態が「Active」になります。
この状態で、既に VM は作成され、起動もされています。
VOVA の nova コマンドからインスタンス起動。
VOVA に Web Client のコンソールや SSH でログインすれば、
nova コマンド等で OpenStack + vSphere 環境を体験することもできます。
ためしに、VOVA で「nova list」コマンドを実行すると、
先ほど作成した VM が表示されています。
この後、nova コマンドでインスタンス起動するつもりなので、
「nova flavor-list」でフレーバーの一覧も見ておきます。
VOVA には、デフォルトで2つの OS イメージが登録されています。
「glance image-list」で、イメージの一覧が表示できます。
「nova boot」でインスタンスを起動してみました。
ここまでで一覧表示してみた、イメージとフレーバーを指定してみました。
「nova boot ~」というコマンドラインですが、VM の起動だけでなく
vSphere での VM 作成も含まれます。
ちなみに OpenStack 環境だと、インスタンスの終了をすると
VM の停止だけでなく削除までされます。(AWS の EC2 みたいな感じです。)
「nova boot」実行後に、「nova list」を見てみました。
vova-vm02 というインスタンスが起動されつつあります。
当然ながら、OpenStack ダッシュボード側でも
コマンドで起動したインスタンスが見えます。
vSphere からの、OpenStack 管理下 VM の見え方。
VOVA から起動した VM を、vSphere 側(Web Client)から見てみます。
作成された VM の名前は、「インスタンス名」ではなく UUID になります。
クラスタ、ポートグループ(ネットワーク)、データストア(ストレージ)は、
それぞれ、VOVA のデプロイ時に「VMware Driver Configuration」で指定したものが割り当てられています。
ちなみに、br100 ポートグループが ESXi に存在しない場合は自動作成されるようです。
そして、vDS / vSS 両方に br100 ポートグループが存在する場合、vDS のものが使用されるようです。
VOVA と、本番むけの VIO (まだベータ中)では結構、違いがあるようで
おそらくコンポーネント構成などが変更されたり、使い勝手も変わったりすると思われます。
とりあえず VOVA については、
「OpenStack 管理による vSphere 環境の自動化が~」といった感じではなく、
OpenStack から操作される vSphere の動作を見るために使っていきたいと思いました。
以上、VOVA でのインスタンス起動についてでした。
続く・・・(かもしれない)