今月は1日1回くらい、さまざまな ネステッド vSAN 6.7 U1 を構成してみようと思います。
昨日はこちら。
ネステッド vSAN 6.7 U1 を楽しむ。2018-12-06
前回は、vSAN のディスク構成によってシステム要件が変わる様子を見てみました。
今回は、vSAN データストアの構成を完了するわけではなく、
ESXi ホスト単体でディスクグループを作成するだけです。
単純な興味から、「上限値を超えることができるのか」を
ネスト環境を利用して試してみます。
vSAN を有効化したクラスタ「vSAN-Cluster-20181207」に参加させた
ESXi ホスト「192.168.1.31」の HDD 数を、
ディスクグループあたりのキャパシティ層 HDD 数の上限を超える「8」にしています。
vSAN 6.7 でのディスクグループあたりのキャパシティ層ディスクの上限は、
「7」となっています。
そこで、上限数をこえる HDD 数で vSAN ディスクグループを作成したら
どうなるのか試してみます。
実験1。
vSAN ディスクグループを、キャパシティ層ディスク数 8で作成してみます。
はじめは、ディスクグループが未作成の状態です。
キャパシティ層の HDD を 8つ指定して、ディスクグループを作成してみます。
ディスクグループの作成自体は、完了できてしまいました。
キャパシティ層である「容量」ディスクを見ると、7つ含まれています。
そして「mpx.vmhba0:C0:T5:L0」という名前の HDD が、含まれていません。
自動的に、上限数までのディスクでディスクグループが作成されたようです。
実験2。
今度は、キャパシティ層ディスク数 7 の vSAN ディスクグループに、さらにディスクを追加してみます。
実験1 で作成したディスクグループに、8つ目の HDD として「mpx.vmhba0:C0:T5:L0」を追加します。
追加処理は開始されますが、今度は「Too many disks」エラーになり失敗しました。
「ディスクグループあたりのキャパシティ層ディスク数」は、ハード リミットのようです。
上限値を超える構成はそもそも設計時点で避けるべきですが、
うっかり上限を超える構成にしようとしてしまうこともあると思います。
vSphere ではツールによっては、非サポート / 非推奨の設定にできてしまったり
制限値によっては、上限値を超える設定が可能なことがあります。
そういった際に、ネスト環境でのデバイス追加は、物理環境よりも容易なことが多く
物理マシンとして用意しにくいハードウェア構成でも手軽に用意できます。
万一のうっかり構成時の挙動や、単純な興味によるものの確認もしやすいかなと思います。
つづく。