今月は1日1回くらい、さまざまな ネステッド vSAN 6.7 U1 を構成してみています。
昨日はこちら。
ネステッド vSAN 6.7 U1 を楽しむ。2018-12-08
9日目は、8日目の vSAN 構成のうち、キャパシティ層 HDD を SSD に変更してみます。
vSAN-Cluster-20181209 クラスタ
- ESXi 4ノード
- オール フラッシュ(キャッシュ層 SSD + キャパシティ層 SSD)ディスクグループ
- ディスクグループは各ノードで 1つずつ
- 重複排除・圧縮 は無効のまま
- フォールト ドメインはデフォルト構成のまま
- vCenter は vSAN 外部に配置
vSAN では、ディスクグループを All-Flash 構成にすることで
利用可能になる機能があります。
今回は、仮想マシン ストレージ ポリシーによる RAID 5 を構成してみます。
vSAN で RAID 5 を構成するには、4つ以上のフォールト ドメインと、
オール フラッシュのディスクグループが必要です。
参考:
RAID 5 または RAID 6 イレージャ コーディングの使用
フォールト ドメイン については、デフォルトでは
ESXi ホストがそれぞれフォールト ドメインとして扱われます。
そのため 4ノードの vSAN であれば、4つのフォールト ドメインが存在することになります。
ハイブリッド構成での RAID 5 構成。
まず、昨日の ハイブリッド構成で RAID 5 の構成を試みてみます。
これは要件を満たさない構成なので、失敗するはずです。
8日のクラスタは、4ノードですが、ハイブリッド構成(キャパシティ層が HDD)です。
RAID 5 の仮想マシンストレージ ポリシー「vSAN-Policy_RAID5」を作成しました。
VM「vm01」に「vSAN-Policy_RAID5」ポリシーを適用しようとすると、
(SSD の)キャパシティ層ディスクが足りないという警告メッセージが表示されます。
警告メッセージからはわかりにくいですが、
SSD のキャパシティ ディスクが不足している(ゼロ個しかない)ということで
実際に適用しようとしてもエラーで適用できません。
オールフラッシュ構成での RAID 5 構成。
それではオールフラッシュ構成の 4ノード vSAN で、RAID 5 を構成してみます。
キャパシティ層が SSD(フラッシュ)の、4ノード vSAN です。
VM「vm02」に、先ほど作成した RAID 5 のポリシーを適用します。
この構成であれば、先ほどの「vSAN-Policy_RAID5」ポリシーを選択しても
特に警告メッセージは表示されません。
「vSAN-Policy_RAID5」ポリシーを適用することができ、
ポリシーのコンプライアンスも「準拠」になりました。
vm02 の vSAN オブジェクトも、コンポーネントが RAID 5 の状態になっています。
オールフラッシュ構成ならではの vSAN の機能を、
ネステッド ESXi による、疑似的なオールフラッシュ vSAN で構成してみました。
つづく。