今月は1日1回くらい、さまざまな ネステッド vSAN 6.7 U1 を構成してみています。
一連の投稿へのリンクは下記をどうぞ。
昨日はこちら。
ネステッド vSAN 6.7 U1 を楽しむ。2018-12-17
18日目は、ディスクグループが不均等な vSAN を構築してみました。
vSAN-Cluster-20181218 クラスタ
- ESXi は 5ノード
- ハイブリッド(SSD + HDD)ディスクグループ
- ディスクグループは各ノードで 1つずつ
- ただし、ディスクグループをもたない ESXi ホストあり
そもそも vSAN では、VM と仮想ディスクのデータ配置が
一致するとは限らない(データのローカリティ 意識しない)アーキテクチャです。
そのため機能的には、vSAN クラスタに、vSAN ディスクグループをもたない
ESXi ホストを配置することもできてしまいます。
ネスト環境であればホストのディスク構成を変更(追加 / 削除 / 容量変更)しやすいので、
試しに構成してみました。
今回は 5ノードの vSAN です。
VM「vm01」が、5台目のホスト「192.168.1.35」で起動しています。
仮想マシン ストレージ ポリシーはデフォルトのままです。
vm01 の vSAN オブジェクトのデータの「物理ディスクの配置」を見ると、
192.168.1.31 ~ 192.168.1.33 のディスクグループに、コンポーネントが配置されています。
ESXi それぞれのディスクグループ構成を見ると、
192.168.1.31 ~ 192.168.1.33 以外の ESXi ホストは、ディスクグループが作成されていません。
vm01 が起動している ESXi「192.168.1.35」も、ディスクグループが作成されていないホストです。
もともと、NFS や iSCSI でのデータストアでもネットワーク経由のストレージを利用していて、
物理マシンの更改途中や、ディスク障害時にも、ディスクグループがなかったり、
ディスクグループの構成が不均等の ESXi ホストは存在することになります。
ディスクグループがないホストがある構成は、ESXi としては不思議な構成ではないかもしれません。
ただし、vSAN はホストの構成が統一された状態で最適に動作します。
Design Considerations for a vSAN Cluster
定常運用中の vSAN で ESXi ごとのディスクグループ構成が異なると、
ストレージ性能が不均等になりやすかったり、障害時の挙動が予測しにくくなったりと、
vSAN の特徴が活かせない構成となってしまいます。
そのため、本番運用する vSAN では、すべてのホストでディスク構成を揃えておき、
ディスクグループが不均等になる構成にするのは、セットアップ / ノード追加の途中や
ラボ用途のみとしておいたほうがよいかなと思います。
つづく。