今月は1日1回くらい、さまざまな ネステッド vSAN 6.7 U1 を構成してみています。
一連の投稿へのリンクは下記をどうぞ。
昨日はこちら。
ネステッド vSAN 6.7 U1 を楽しむ。2018-12-18
19日目は、vSAN データストアで、重複排除・圧縮を有効にしています。
vSAN-Cluster-20181219 クラスタ
- ESXi は 4ノード
- オールフラッシュディスクグループ
- ディスクグループは各ノードで 1つずつ
- 重複排除(デデュープ)および圧縮あり
vSAN の重複排除と圧縮機能は、両方あわせて有効化することになります。
また、ハイブリッドではなくオールフラッシュのディスクグループが必要です。
Using Deduplication and Compression
vSAN クラスタで「デデュープおよび圧縮」が有効になっています。
重複排除・圧縮の要件により、
このクラスタの ESXi はオールフラッシュの vSAN ディスクグループにしています。
クラスタ容量では、デデュープおよび重複排除の容量も確認できるようになっています。
重複排除・圧縮が動作するか、VM をクローンしてみます。
vSAN データストアには、VM を 1台だけ配置しています。
この VM の容量は 3.14 GB です。
VM をクローンしてみます。
今回は、PowerCLI で VM を30台クローンしています。
このクラスタでは DRS を有効にしているので、クローン先に
ESXi ではなくクラスタ(リソースプール)を指定し、VM 配置を自動化しています。
PowerCLI> 1..30 | %{New-VM -VM "vm-template" -Name ("vm-" + $_.toString("00")) -ResourcePool "vSAN-Cluster-20181219" -Datastore "vsanDatastore"}
コマンドラインでは、下記のような指定をしています。
- クローン元 VM は「vm-template」
- クローン作成する VM の名前は「vm-<数字2桁>」。数字は 1~30
- クローン先リソースプール(クラスタ)は「vSAN-Cluster-20181219」
- クローン先のデータストアは「vsanDatastore」
データストアの容量が削減されている様子がわかります。
容量確認するときは、念のため、
データストアで「キャパシティ情報の更新」をしておくことをおすすめします。
(もしくは容量グラフ下の「更新」ボタンをクリック)
また、ネストの外側の物理マシン ESXi のデータストア空き容量にも、注意が必要です。
ネスト環境は一般的に、ラボやデモ用途で利用されるため、
ESXi VM の仮想ディスクをシン プロビジョニングで作成することが多いはずです。
そうすると、今回のように大量の VM クローンによってネストの外側の物理マシンで
データストア容量があふれてしまうことがあります。
(シック プロビジョニングの場合よりも、という意味あいにて)
今回のケースはそうならないようにしましたが、
データストアの空き容量がなくなって、シン プロビジョニングの VMDK 拡張できなくなると、
その時点で、VMDK 拡張しようとしていた VM は停止してしまいます。
vCenter の VM など、重要な VM が停止してしまうと致命的なので、このような検証をするときは、
- ちゃんとデータストア容量に注意しておく。
- 重要な VM をシック プロビジョニングで容量確保する。
- あらかじめ重要な VM を別の NFS データストアなどに配置しておく。
といった工夫をするとよいかなと思います。
つづく。