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vSphere with Kubernetes ラボ環境構築。Part-07: NSX Edge デプロイ編

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引き続き、vSphere with Kubernetes を体験するためのラボ環境構築をしていきます。

今回は、NSX Edge の仮想アプライアンスをデプロイします。

 

前回はこちら。

vSphere with Kubernetes ラボ環境構築。Part-06: ホスト トランスポート ノード準備編

 

NSX Manager に登録されている(コンピュート マネージャになっている)vCenter配下の ESXi 上であれば、

NSX Edge は NSX Manager の Web UI からデプロイできます。

しかし、このラボではハードウェア リソースの都合上、

NSX Edge を、コンピュート マネージャ vCenter 管理外の ESXi にデプロイします。

wcp-07-image.png

 

そのため、一般的な vCenter の機能(OVF テンプレートのデプロイ)で

NSX Edge の仮想アプライアンスをデプロイします。

NSX Edge が NSX Manager と連携するためのパラメータも手入力します。

 

NSX Manager の証明書サムプリント取得。

NSX Edge の OVA ファイルをデプロイする際に、

NSX Manager の証明書サムプリントを入力する必要があります。

そこで、あらかじめ NSX Manager の Web UI で確認しておきます。

 

NSX Manager にログインして、

「システム」→「設定」→「アプライアンス」を開き、

NSX Manager(ここでは 192.168.10.23)の「詳細」をクリックします。

wcp-06-01.png

 

「証明書サムプリント」の横にあるアイコンをクリックすると、

「コピーしました」と表示され、クリップボードに証明書サムプリント(64文字)がコピーされます。

あとでこの文字列が必要になるので、テキスト ファイルなどに(Ctrl + v などで貼り付けて)保存しておきます。

wcp-06-03.png

 

ちなみに、この証明書サムプリントは、NSX Manager に SSH ログインして

下記コマンドで取得することもできます。

get certificate api thumbprint

 

NSX Edge デプロイ先のポートグループ作成。

NSX Edge の仮想マシンには、Edge 内部に作成される仮想スイッチのための、

VLAN トランクポートグループが必要になります。

NSX Edge をデプロイする vSphere 環境(今回はネストの外側の環境)に、

ポートグループを作成しておきます。

このポートグループは、分散仮想スイッチ(vDS)と、標準仮想スイッチ(vSS)の、

どちらに作成しても、ラボ環境を構築できます。

 

今回は vSS に標準ポートグループを作成します。

まず、この vSS も NSX-T のオーバーレイ ネットワークの経路となるので、

MTU を 1600 以上に設定しておきます。

wcp-06-16.png

 

NSX Edge の管理ネットワーク用のポートグループ(ここでは pg-labmgmt-0010)を作成しておきます。

これは Edge VM の 1つめの vNIC に割り当てることになります。

wcp-06-19.png

 

アップリンク用の標準ポートグループ(名前は pg-edge-uplink)を作成します。

VLAN トランクとしたいので、VLAN ID を「すべて (4095)」としています。

※ vDS の分散ポートグループの場合は、VLAN トランクで ID を「0 - 4094」にします。

wcp-06-13.png

 

アップリンク用の標準ポートグループは、

作成後に、無差別モードと偽装転送を「承諾」にしておきます。

このポートグループは Edge VM の 2つめ(から4つめ)の vNIC に割り当てることになります。

wcp-06-18.png

 

NSX Edge の OVA ファイルのデプロイ。

NSX Edge の OVA ファイルを、vSphere Client からデプロイします。

OVA ファイルは「nsx-edge-<バージョン文字列>.ova」となっています。

 

デプロイ先(クラスタや ESXi など)を右クリックして、

「OVF テンプレートのデプロイ」から、一般的な OVA ファイルと同様の手順でデプロイします。

wcp-06-21.png

 

ウィザードにしたがって、デプロイのフォルダやデータストアなどのパラメータを入力していきます。

(一般的な OVA ファイルのデプロイと変わらない部分は、省略しています)

 

「デプロイ構成の選択」では、かならず「Large」以上を選択します。

vCPU が最低でも 8以上でないと、リソース不足により Supervisor Cluster の有効化が失敗します。

ちなみに、メモリ容量はあとで削減可能です。(20GB くらいまでなら)

wcp-06-28.png

 

ポートグループは、先ほど選択したものを割り当てます。

vNIC の番号(ソースネットワーク)が降順表示になっているので注意します。

「Network 0」が、1つめの vNIC です。

 

つぎのように割り当てます。

  • Network 3: pg-edge-uplink
  • Network 2: pg-edge-uplink
  • Network 1: pg-edge-uplink
  • Network 0: pg-labmgmt-0010

wcp-06-30.png

 

「テンプレートのカスタマイズ」では、NSX Edge 固有のパラメータを入力します。

今回は、次のようにパラメータを入力します。

※これ以外のパラメータは、デフォルト値のままか、空欄のままです。

※ネットワーク関連のパラメータは、このラボのものなので環境にあわせて変更が必要です。

 

  • System Root User Password: Edge のゲスト OS にログインする、root ユーザのパスワード。
  • CLI “admin” User Password: Edge のゲスト OS にログインする、admin ユーザのパスワード。
  • Manager IP: NSX Manager の IP アドレス(今回は admin)。
  • Manager Password: NSX Manager の admin ユーザのパスワード。
  • Manager Thumbprint: 冒頭の手順で確認した、NSX Manager の証明書サムプリント(64文字)

 

  • Hostname: lab-nsx-edge-31
  • Default IPv4 Gateway: 192.168.10.1
  • Management Network IPv4 Address: 192.168.10.41
  • Management Network Netmask: 255.255.255.0
  • DNS Server list: スペース区切りで DNS アドレス。
  • Domain Search List: go-lab.jp
  • NTP Server List: スペース区切りで NTP アドレス。
  • Enable SSH: On
  • Allow root SSH logins: On

 

デプロイが完了したら、Edge VM をパワーオンします。

wcp-06-42.png

 

NSX Manager の

「システム」→「設定」→「ファブリック」→「ノード」を開きます。

そして、「Edge トランスポート ノード」にデプロイしたエッジが表示されます。

まだ NSX Edge の設定が必要な状態で、「設定の状態」には「!」マークが表示されます。

wcp-06-45.png

 

つづく・・・

vSphere with Kubernetes ラボ環境構築。Part-08: NSX Edge 設定編


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