vSphere 5.5 から登場した、VSANを試してみました。
ただし、VSANは現在まだテクニカルプレビューという位置づけで、
ベータプログラムが実施されています。
VSANを有効化するときは、クラスタで「仮想SAN」をオンにします。
「ストレージへのディスクの追加」は、
「自動」にしておくとESXi をVSANクラスタに追加したときにディスクがVSANで使われるようになります。
最初は「手動」にしておいた方が、VSANの仕組みを理解しやすいかもしれません。
VSANを使用するには、現時点ではベータプログラムに参加してVSAN評価用のキーを入手して、クラスタに対して適用します。
適用すると、「ライセンスキー」(下記の空欄の赤枠のところ)にキーが表示されます。
VSAN用の通信で、VMkernel ポートを使用します。
これは、vmkポートのプロパティで「仮想 SAN トラフィック」にチェックを付けると設定できます。
vMotionやFTログのトラフィックと同様、他の通信と同じvmkポートを使用することもできます。
VSANはESXi 3台以上で構成する必要があるらしいですが、
一応、2台のクラスタでも動作しました。
「ストレージへのディスクの追加」を「手動」にしている場合は、
「ディスク管理」 → 「ディスクの要求」ボタン から
VSANのディスクグループにディスク(非SSDのSASやSATAディスクや、SSD)を登録することができます。
ボタンをクリックして・・・
VSANで使用するディスクにチェックを入れます。
※SSDは容量が小さいと受け付けてもらえませんでした。
128MBや512MBくらいだとNGでしたが、4GBにしたところOKでした。
ネステッドESXi(ESXi 5.1 のVMとして ESXi 5.5 を起動)環境で試しているため、
今回の検証で使っているSSDは、実はVMDKファイルです。
ディスクが、VSANのディスクグループに追加されました。
ストレージのインベントリ画面に、
VSANのデータストア(デフォルトだと「vsanDatastore」)が表示されました。
容量は、VSANに使用する「データ ディスク」(キャッシュ用途のSSDではないディスク)の合計容量です。
いくらか管理のために容量を取られます。
ためしに新規VMを作成してみると、
下記のように「ストレージの選択」画面で VSANのデータストアを選択することができます。
そしてデータストアの「アクセス」欄を見ると「複数のホスト」になっていて、
共有データストアであることがわかります。
画面の上の方にある「仮想マシン ストレージ ポリシー」をあらかじめ作成しておき、
ここで選択することでVMDKの冗長性や領域確保ができるようです。
(こちらはまだ試していません・・・)
以上です。VSANを試してみた話でした。